日本は地震大国であり、元旦に発生した「令和6年能登半島地震」は記憶に新しいものです。 この地震では、津波警報が連続的に発表され、珠洲市をはじめ多くの地域に甚大な被害をもたらしました。
この地震をきっかけに、津波ももちろんですが、もしダムが決壊したら?と疑問を抱きました。 日本には数多くのダムが存在し、洪水調節や発電など重要な役割を担っています。しかし、多くのダムが老朽化しており、耐震性が十分ではない可能性も指摘されています。
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はじめに
日本には、洪水調節、発電、かんがいなど、様々な役割を担う約3,000基のダムがあります。しかし、近年、多くのダムが老朽化しており、耐用年数を超えるダムも増えています。
老朽化ダムのリスク
ダムが老朽化すると、以下のようなリスクが生じます。
- コンクリートの劣化による強度低下
- 漏水の発生
- 洪水時の安全確保の困難化
地震時の危険性
地震発生時にダムが破損すると、下流域に甚大な被害をもたらす可能性があります。
- ダムが決壊した場合、洪水が発生し、家屋や建物の倒壊、人命の被害などが発生する可能性があります。
- ダムの貯水量が一気に流れ出すことで、土砂災害が発生する可能性があります。
同時期に耐用年数が過ぎるダム
ダムの建設ブームは1950年代から1970年代にかけてであり、この時期に建設されたダムの多くが、今後数十年間で耐用年数を迎えます。
対策
老朽化ダムのリスクを軽減するためには、以下の対策が必要です。
- ダムの耐震診断の実施
- 点検・補修の徹底
- ダムの安全性に関する情報公開
- ダムの更新・廃止の検討
ダムの安全性に関する情報公開
ダムの安全性に関する情報は、国土交通省やダム管理者などの機関によって公開されています。しかし、情報公開の範囲や方法は統一されておらず、分かりにくいという意見もあります。
ダムの未来への課題
老朽化ダムのリスクを軽減するためには、国、地方自治体、ダム管理者、そして国民の理解と協力が必要です。ダムの安全性に関する情報公開をより充実させ、国民の理解を深めることが重要です。
地震対策の強化
地震時のダムの破損を防ぐためには、ダムの耐震補強や地震監視体制の強化などの対策が必要です。
ダムの安全性は、私たちの生活と密接に関係しています。 ブログ記事を通して、ダムの老朽化問題と地震時の危険性について多くの人に知ってもらい、安全対策の重要性を考えていただくきっかけになれば幸いです。多くの人は津波に巻き込まれないように高台に避難すると思いますが、その避難場所が谷間だったら、そういった危険性もあるという事を認識して頂けたらと思います。
ちなみに関東平野の水がめである「奥多摩湖(小河内貯水池)」が決壊した場合は
浸水被害
- 奥多摩湖の貯水量約1億8,200万立方メートルが一気に流れ出すため、下流域の多摩川流域を中心に広範囲に浸水が想定されます。
- 浸水深は場所によって異なりますが、東京都心部でも数メートルから数十メートルに達する可能性があり、建物やインフラ施設に大きな被害を与える恐れがあります。
- 特に、洪水氾濫区域に指定されている地域は、浸水被害を受ける可能性が高いです。
参考資料
- ダムの耐用年数: http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranB/JitenKM.cgi?id=396
- ダムの老朽化対策: https://jp.unu.edu/media-relations/releases/ageing-dams-pose-growing-threat.html
- ダムの安全性に関する情報公開: https://water.moenv.gov.tw/Public/CHT/water_law_open.aspx