もう何年も前のことだけど、
あたしは拙いながらも文章を綴り、
目に留めてくれる誰かの為にそれらを陳列するための場所を持っていた。
そこに載せる文章やその場所は、
あたしが作り出したあたしだけの世界で。
通り過ぎていくだけのひとが殆どだった小さな場所だけど、
あたしが手を加えることでしか存在できないものを持てたことは
とても幸せなことだった。
手放してから随分経ち、
あたしは変わってしまって同じものを再現することはできないけど、
もう一度そんな場所をつくりたい、と最近思う。
自分じゃない誰かに想いを重ねて言葉を綴ることで、
きっと胸の奥に溜め込んでいるものを解き放つこともできるだろうから。