J-TAGの集まりに参加して | 精巣腫瘍治療記+α

精巣腫瘍治療記+α

2009年末、21歳で精巣腫瘍に罹患。一度は転移なしとなったものの翌年再発し5月から化学療法。患者であると同時に薬学生でもあるので、患者側と医療側双方の視点でこの病気と向き合っていければと思います。また自分の病気とは関係ない勉強、研究、趣味の話もちらほら。

昨日12/18に、精巣腫瘍患者友の会<J-TAG>という組織の集まりに参加してきました。
以前に元患者の方とお会いしたことはあるけれど、こういう会に参加して、
たくさんの戦友の方とお会いするのは初めての経験。
お店に入るまではちょっとドキドキ。


それでも、すぐに、みなさんと初対面とは思えないほどたくさんお話しすることができました。


ほんの数か月前まで闘病していらした人。
何年も前に寛解し、今では元気に生活できているという人。
そして、今現在まさに闘病中という人。
色々な方がいらっしゃいました。
病期も、組織型も、抗がん剤の種類も、手術の有無もそれぞれで、
だけど、精巣腫瘍という病気になった、それだけでこれだけ繋がれる。

みなさんと話して、自分の入院中のことを思い出したりもしていました。
退院以来、割とすぐに日常生活に戻ったために、
自分が病気だったことや、あの時考えたことをちょっと忘れかけていたのかもしれない。
後ろ向きになることはよくないけれど、でも、
忘れてはいけないことだってあの生活の中にはあったはずで、
そういうのを再確認する良い機会だったと思います。


皆さんとお話しして思ったことは、自分が医療者側の視点で物事を考えているということです。
いや、自分はまだ学生の身分だし、医療者ではないのだけど、
でも、純粋な患者的視点ではない。そうはいられない。
患者側の人間でもあり、だけど、医療側の人間でもある。
(こういう対立軸の設定が正しいのかはわかりませんが。)
そんな立場の上で、何ができるのか。
あるいは、立場になんか囚われないほうがいいのか。


継続的にこういった会には参加してみたいと思います。
そのなかで、自分のできることが見えてくるかもしれない。