DTMでドラムの打ち込みを行うのであれば、必ずドラム音源のプラグインや、ドラムの音色が作れるシンセ系のプラグインを使用します。

プラグインと言うのは、DAWソフトの機能の一つとしてDAWソフトから呼び出して使用する事が出来るソフトの事です。

ドラム音源のプラグイン

ドラムのプラグインには色々なものがありますがフリープラグインとして無料で使えるものも多数あるので、まずは、そうしたフリープラグインのドラム音源を使用してみると良いと思います。

Spitfire LABS Drums

「Spitfire LABS Drums」は、かなり高音質な生音のドラム音源です。

Spitfire LABS Drums のダウンロードはこちら

このドラム音源だけでもほとんどの音楽ジャンルで使用出来るのではないかと思います。

この動画を見ても分かるように、レディオヘッド的なジャンルの音楽にも合いそうなので、ロック・プログレッシブロックなどでも使用出来るのではないでしょうか?

DrumMic’a

こちらもかなり高音質なドラム音源です。

DrumMic’a のダウンロードページはこちら

ヘッドフォンやマイクなどを製造販売しているゼンハイザーという音響機器メーカーのドラム音源だけあって、かなり高音質となっています。

ただ、このドラム音源を使用するには、「Native Instruments」というプラグインメーカーの「Kontakt」というプラグイン、または、無料で使える「Kontakt Player」というプラグインが必要になるので、そちらのダウンロードも行いましょう。

DTMでは、MIDIシーケンサーと言うツールやソフトを使ってドラムのビートを打ち込んでいきます。

MIDIシーケンサーはDAW(Degital Audio Workstation)に付属されているので、タイムラインに挿入したMIDIイベントをDAW付属のMIDIシーケンサーで開きましょう。

MIDIシーケンサー画面

MIDIシーケンサー画面は、この画像の様な感じになっていて、マス目の上でダブルクリックすれば、その位置にノートという長方形のマークが打ち込まれて、そのノートがある箇所で音が鳴るような仕組みになっています。

Velocityというぱらーメーター

ドラムの8ビートやダンスビートなどのビートパターンをMIDIシーケンサーで打ち込んでいく際には、「Velocity」というパラメーターが重要になります。

Velocityは、音の強さを調節するためのパラメーターで、Velocityの値が大きいと強く叩いた時の音になり、Velocityの値が小さいと弱く叩いた時の音になります。

MIDIシーケンサでベロシティの値を調節

8ビートや16ビートなどで、ハイハットのアクセントを拍の表に付ける場合には、拍の表ではベロシティの値を大きくして、拍の裏ではベロシティの値を小さくするというように、ベロシティの値を調節していきます。

ドラムの各パートを分ける

DTMでは、ドラムの各パートを別々のトラックに分けて打ち込みを行っていきます。

ドラムの各パーツを別々のトラックに分けないと、ミックス作業時に各パーツごとにコンプレッサーやイコライザーなどの音質調節エフェクトを施していく事が出来ないからです。

ですので、MIDIシーケンサーでドラムのビートパターンを打ち込んだら、バスドラムやスネアなどのパーツのノートをそれぞれコピーして、新しく追加したトラックのタイムラインにあるMIDIイベントを開き、そのMIDIイベントにコピーしたノートをペーストしましょう。

また、ベロシティの値は、同じ位置に配置されているノート全てに適用されるので、ベロシティの調節は各パーツのコピペ作業が終わってから行うようにしましょう。

ビートのBPMの変更

DTMで使うDAWソフトでは、BPMを変更する機能があり、BPMを変更すると、自動的にMIDIアイテムなどに打ち込まれているMIDIデータにおけるBPMの値も変更されます。

 

ドラムのビートパターンを打ち込んでいるMIDIアイテムなども、DAWソフト側のBPMを変更すれば、自動的にテンポが変更されます。

ですので、ドラムのビートパターンを一度打ち込んだら、後は、自由にBPMを変更しても、何も問題ありません。
※ここら辺がDTMで打ち込みのドラムを利用する最大のメリットかもしれませんね(^ ^)

DTMでは、こんな感じで、MIDIシーケンサーを使いながらドラムのビートを打ち込んでいきます。
ここで説明した内容は基礎的なドラムの打ち込みの知識となるので覚えておいてください。

DTMを始めたばかりの頃と言うのは、打ち込みの作業も覚束なくて、なかなか作業が進まないものです。

その中でも、ドラムのビートの打ち込み、フィルインの打ち込みはとても大変で、何から手を付けていいのかが分からないという人も多いのではないでしょうか?

そんなDTM初心者の方向けに、どうやったらドラムのビートの打ち込みが出来るのかといった事や、ドラムの打ち込みに使うMIDIシーケンサーの使い方といった基礎的な知識について解説していこうと思います。

ハイハットから打ち込む

ドラムの打ち込み作業をするなら、まず、ハイハットから打ち込むようにしましょう。

ハイハット / Hi-Hat

ハイハットは、8ビートや16ビートの基本となるドラムパーツなので、先に打ち込んでおくとバスドラムやスネアのリズムパターンの打ち込んだノートを移動させて変更したりしやすくなります。

とりあえず、各ビートパターンのハイハットをピアノロール画面に打ち込んだら、次にバスドラムを打ち込みましょう。

バスドラムの打ち込み

バスドラムの打ち込みでは、まず、各ビートの基本形となるリズムパターンで打ち込んで、その後、楽曲の伴奏やメロディー、フレーズなどのパートに合わせて、ビートパターンの調節などを行っていった方が良いと思います。

その方が、楽曲全体で聴いたときに、各パートとのリズムの兼ね合いが綺麗になりやすいですし、ビートパターンのアレンジも変更しやすくなると思います。

バスドラム / BassDrum

ですので、三点セットを用いたビートパターンの打ち込みでは、まず、ハイハット、次にバスドラム、そして最後にスネアを使ってドラムのビートパターンの打ち込み作業を行っていくと良いと思います。