DTMの打ち込みドラムで頻繁に使われるビートパターンに「四つ打ち」と「ダンスビート」があります。
この二つのビートパターンは、同じように扱われる事も多いですが、実際には、「4つ打ち」はバスドラムのリズムパターンの事を指す音楽用語で、「ダンスビート」は、その「4つ打ち」を使ったビートパターンの事を指す音楽用語です。
「4つ打ち」はバスドラムのリズムパターン
「4つ打ち」は、バスドラムを四分音符で一小節間に四回叩くリズムパターンの事で、8ビートやシャッフルビート、16ビートなどなど、他のビートパターンの中で使われる事も多いリズムパターンです。
ただし、「四つ打ち」は「ダンスビート」で使われる事も多いので、「四つ打ち」をダンスビートと同じ意味で使う事も多いです。
また、「ダンスビート」には、「ユーロビート」や「ディスコビート」といった別の呼び方もあります。
ディスコービートとユーロビート
「ダンスビート」は、最近ではEDMといったフェスティバル系のダンス音楽で使われる事が多いので、「ダンスビート」という呼び方になっていますが、以前は、ディスコ(ダンスホール)などで流れる音楽に使われていたので「ディスコビート」と呼ばれていました。
また、ディスコビートは、ヨーロッパから入ってきた事もあり、別名で「ユーロビート」と呼ばれたりもします。
「ダンスビート」、または「ユーロビート」は、バスドラムを四つ打ちで叩きつつ、ハイハットを裏打ちで叩くという組み合わせで作られるビートパターンです。
裏打ちは、拍の裏にアクセントが付くようなリズムの事で、ダンスビートでは、拍の裏だけでハイハットを叩くパターンの裏打ちを使います。
バスドラムとハイハットが交互になっていて、拍の表をバスドラムが強調しているので、拍のリズムを安定的に感じながら、拍の裏のハイハットで少し前のめりになるようなノリを作り出せるのがダンスビートの特徴です。
「四つ打ち」はMIDIシーケンサーでの打ち込み作業が楽な事もあり、DTMでは、「四つ打ち」と「ダンスビート」は頻繁に使用するので覚えておきましょう。