愛に殉ずる星、殉星をもつ男
前作で猛威を奮ったケンシロウの幼少期からのライバル。本作では 「強敵背景」 と 「南斗最後の将ステージ」 のステップアップに登場。登場時は原作の初期で、まだ六聖拳の設定が無かったため、シンプルに 「南斗聖拳」 伝承者として紹介された（後にOVAや映画で 「南斗孤鷲拳」 という名が付与される）。
自らを KING と呼ばせ、同名のならず者集団を率いて世紀末の世界を駆けまわった。
うほっ！ 初登場でこのインパクト！
KING という集団は、シンをトップに、 スペード （世紀末モード3図柄の人）、ダイヤ、ハート、クラブの4人の幹部、そして多くの雑魚によって構成されます。自らの拳法の名を冠した 「サザンクロス」 という町を作り上げ、ここを拠点に活動を続けていました。
暴力と恐怖で人民を支配していたシン。そんな彼の使う拳法ですが、
「経絡秘孔を突き 内部からの破壊を極意とする北斗神拳を陰とするならば
外部から突きいれ すべてを破壊する南斗聖拳は陽」
そう自分で説明するように突きを主体としています。それゆえ足技が少ないといった特徴も持っており、この設定はのちに登場する六聖拳にも引き継がれています。（シュウ 参照）
払いかかる火の粉のスペード さんを振り払ったケンシロウは、バットと旅を続けていましたが、ある日村の片すみで処刑された村人を見かけます。
その背中に残されたメッセージに、自分が KING という得体のしれない人間に追われていることを知ります。
このままでは罪のない村人を巻き込んでしまう。ケンシロウはこの男とケリをつけることを決めたのでした。
その過程で出会ったダイヤさん
どうみても彼の方がマヌケに見えますが、それはさておき、彼に有吉さんケンシロウが彼につけたあだ名は 「くまどり野郎」。スペースがもったいないので、「交首破顔拳」（こうしゅはがんけん）にて散っていったことのみお伝えしておきます。
次に出会ったクラブさん
彼のあだ名は 「カマキリ」。今回は直球できましたねー。
「五指裂弾」（ごしれつだん）にて両拳を砕かれた後、「KINGは得体の知れない拳法を使う」 との情報をゲット。最後は命門（めいもん）という秘孔を突かれて、see☆ya！
「サザンクロス」、「拳法」、… ケンシロウの脳裏にある男が浮かびますが確信を持てずにいました。
しかし村人に焼き印を入れるKINGの手下を目撃、彼は自分の推測が間違っていなかったことを知るのでした。
ついに倒すべき男を見つけたケンシロウ。一直線にシンの居城へと向かいます。
人間、目標があれば強くなれるんですよね。私も一刻も早く新しい目標を見つけたいと思います…
ケンシロウが自分の元へ向かっているその頃、シンはある女性に語りかけていました。
その女性とはもちろんユリア
「今日はおもしろいニュースがある
おまえのケンシロウが生きていた」
その言葉にも全く反応をみせないユリア。するとシンは不敵な笑みを浮かべました。
「フッ…そうかもう忘れたか
それが賢明だ！」
ハートと言えば残った幹部でしたね。
普段はこのようなエビス顔。しかし自分の血を見ると正気をなくして殺人鬼へと変貌するという、非常においしい設定です。ちなみに 「ファミコン北斗の拳」 では１面のボスを担当していました。
そうこうする内にもケンシロウはシンの元へ。
ついに対峙する両雄。
「ケンシロウ…
久しぶりだな」
その言葉にケンシロウは、
素晴らしく力の入った間（ま）で答えます。
序盤では最高に力の入るシーンです。
シン（2/3） へ続きます。