ある日、突然ニコスカードのオーソリセンターから電話が入った。

 曰く「不正利用の疑いのあるオーソリ照会があったので、確認したい」とのこと。


 当該のニコスカードは、ある生活関連サービスの提携カードで、かなりマイナーなものだが、そのサービスの利用料金にのみ使用しており、カードそのものを持ち歩くことはない。常時、書斎の引き出しに保管されている。
 オーソリセンターによると「スペイン○○……というインターネットのサイトでの決済に、久礼さまのカード番号が入力されたのですが、お心当たりはありますか?」ということらしい。

 

 当然、そんな心当たりはない。


 というか、このカード、本会員は妻で、自分は「一応発行しておいてもらうか」的な家族会員。正直、引落口座が自分の名義なので、念のため家族会員として紐付けておこうか、という程度だ。当然、自分のカード番号は、未だに決済で使ったことは一度もない。

 

 結局、不承認で実害はなかったようだが、続けて妻のカード番号も入力され、やはり不承認になったらしく、オーソリセンターも「恐らく『クレジットマスター』を利用した手口だと思われますが、念のため、久礼さまと奥様のカード番号を変えて、再発行します」と言う。


 基本的に、特定のサービスでしか利用していないので、そこの引き落としに影響がなければ、番号が変わっても支障はない。

 それにしても、これだけクレジットカードを数多く持っていながら、この手の事案に巻き込まれたのは初めて。


 それでも、ニコスのこの対応は的確かつ迅速で、やはり老舗のカードイシュアらしさが表れている気がした。
 他のカード会社でも、きちんと対応する所が少なくないとは思うが、たまに酷いところもあるらしい。

 

 多数のカードがあるために、カードごとの用途がかなり「細分化」されていることもあって、通常とは違う使われ方、というのが顕在化しやすい、ということもあるのかも知れない。
 その意味では、カード一枚で何にでも使う、というのは、判断が難しいこともあるかも知れない。