さて、前稿で触れた「選抜メンバー」18枚について、改めて確認してみたい。

 

 まず、「ゴールドカード級未満だけど『カードフェイスが金色』っぽいカード」は、全部で3枚。

 

 1枚目は、「JR東海エクスプレスカード」。あれって、どっちかというと黒じゃないか? と思った方も多いんじゃなかろうか。


 現在はそうなんだけど、自分が持っているのは、国際ブランドが付く前の「ハウスカード」時代からそのままのカード。正直、JR東海の窓口でしか使わないので、これで充分だし、気が付くと「レアカード」になっていたので、そのままにしている。JR東海のホログラムシールもレアだし、何故かエンボスも金色なのが、妙に異彩を放っている。
 もはや、現在では新規に申し込むことができず、そのためだけに維持しているような気もするけど、年会費は普通に1,000円+税がかかってしまう。
 なお、JR東海エクスプレスカードとしては、最近まで「そうだ京都行こう」カードが国際ブランドの付かないハウスカードとして発行されていたけれど、最近のリニューアルでVISA付きになってしまった。

 

 2枚目は、「セゾンNEXT・アメックス」。


 「セゾンNEXT」は、セゾンの提携カードが「提携先の都合によって終了」してしまった場合に代替として発行されるプロパーカード。
 似たような事例として、「DCフレンドシップカード」とか「NICOSエッジオンカード」「ライフゴールドESPECIAL」などがあるけれど、現在のところお世話になったことがない。
 三菱UFJニコスの場合もそうだけれど、提携の都合で終了したためか、普通のプロパーカードよりは、やや良い条件になることが多いようだ。
 セゾンNEXTの場合は、年会費が元々無料ないし安いので、そこはあまり変わらないけれど、ICチップ付の専用券面だったりする。紺色のセゾンカードは、ちょっと異彩を放つ。これがアメックスブランドだと、年会費3,000円+税はかかるけれど、ポイントが1.5倍になったり、年間30万円以上の利用で無料になったりする。
 そして、セゾンNEXT・アメックスの場合は、カードフェイスがやや薄い金色になる(けれどゴールドカードではない)。しかし、アメックスブランドのICチップ化は、本家のアメリカン・エキスプレスが発行するものですら、最近になってやっと搭載されるようになった状況で、セゾンのアメックスでは、これくらいにしか付いていないのではないかと思う。
 ただし、かつてのセゾン・アメックスの「伝統」を受け継ぎ、デカデカと「SAIS◎N」と、あえて全角文字で書きたくなるようなロゴが、何というか「ある意味で潔い」感じ。ここは、好き嫌いが分かれるところか。

 

 最後が、「JALグローバルクラブ/VISA TOP&(ClubQ) CLUB-A」。
 もはや、何が何だかわからないほど「全部乗せ」なJALカードの代表格だけど、「CLUB-A GOLD」ではない。なのに「CLUB-A」は、「カードイシュアとしてのJALカード」的にはゴールドカード的な位置付けらしく、カードフェイスが「やや薄い金色」。セゾンNEXT・アメックスもそうだけれど、この程度の色合いの他社ゴールドカードもあるので、知らない人が見たらゴールドカードと思ってしまう可能性はある。
 「CLUB-A」であるということ以上に、このカードは「JGC」の会員証でもあるので、エアラインマニア的には、ある意味で「ゴールドカード以上の存在」だとも言える。いや確かに「ゴールドどころか、(ワンワールド)サファイア会員」だし。ただし、ワンワールドでは、サファイアの下はルビー(上はエメラルド)だけど。
 JGCだから、ではなく「CLUB-A」だから、年会費は1万円+税。そしてJGC故に、家族会員も年会費1万円+税。ある意味、「ゴールドカードじゃないのにゴールドカードよりも年会費が高く金色なカード」だったりする。

 

 という、「ゴールドカードもどき」な3枚。
 まあ、「JGC CLUB-A」に関しては、客観的に見ても「準ゴールド」と称しても、間違いではないように思う。
 「金メッキ」と言われれば、まあそうかも知れない……。