初歩の子供が新しい曲の練習を始める時、どんな手順で進めていけば良いのでしょうか?

いきなり楽譜を見ながら弾くのは、小さいお子様にとってはかなりストレスがあるでしょう。

弾く練習をする時は、
片手で、
そしてフレーズで細かく分けて練習すると、
細部にも意識が集中し、
音楽的な表現にも発展し易くなります。


弾く前には、歌詞があれば歌詞を歌ったり、楽譜を読んで音名で歌ったりすると良いですね。

歌うと曲全体の感じがつかめますね。
どんな感じの曲と思うかを、先生とお喋りし合うのも良いと思います。

例えば、次の曲、



「小鳥のヒナが木の上の巣から地面に落ちちゃったんだね。独りぼっちでどんな気持ちかな?」

「怖がってるって。」

「そうよね。怖いし、寂しいよね。」

「うん、助けに行くよ!」

「○○ちゃんが助けに行ってあげるの?」

「ううん、木の上だからサルが助けに行く!ほら、あのサル。」

教室のぬいぐるみのでお猿さんが助けに行くのだそうです。

「そしたら、ヒナも巣に帰れるね。今は一人で怖くて悲しいけど、ちゃんとお猿さんが木の上に帰してくれるから大丈夫だね。」


こんなお話しをしながらイメージを膨らませて、

さあ、次は実際に弾く段階。
サッと通して弾けちゃう子もいますが、
この曲で身に付けたいポイントに注目して、細分化して練習してみましょう。

この曲では、1小節ごとに分けてみましょう。


1小節目と4小節目。それぞれ4つの音のレガートです。
滑らかに、腕の動きもスムーズに。
♭もついているので、黒鍵に近い位置で弾くと弾き易いですね。
4つ目の音は、どちらも悲しそうな感じになるようによく聴いて。


次は2小節目と4小節目。
同じ音の連打になっています。
手首や腕の柔らかさを使って、鍵が自然に上がるのに任せて弾きます。
かわいそうな感じの音になっているか、しっかり聴いて確かめます。


5小節目と6小節目は、同じ音型です。
最初の2つの音はレガート(滑らかにつなげて)。
初めの音を深く弾き、次の音を手の重さを抜きながら軽く。
次の2つの音は2小節目と同じように。

残りも同じように弾いていきます。

いずれも、鍵から音を出す時の弾き方はもちろん大切ですが、
鍵から指先を離す瞬間まで、
しっかり意識を集中して聴けるようにしていきたいものです。
聴けなければ自分がどんな風に弾いているかわからないのです。
指の離し方の違いでイメージが随分変わってくるものですから、それを最後までしっかり聴く習慣をつけておくのが大切になります。


このように細分化して、各々のパーツができたら2小節つなげてみる。
次は4小節つなげてみる。
出来たら、全部通してみる。

細分化して、イメージに合った表現を意識した練習をしているので、
全体を通した時も、音楽的な表現を心がけて弾けるようになります。


当教室では、自然で美しい響きを出していけるように、指や手、手首、腕などの使い方を最初から指導しております。
楽譜からイメージを作り上げ、想像力をふくらませます。
そして、その想像力による音楽的表現で豊かな情緒を育みたいと思っております。

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山口県萩市平安古町
クレタの風ピアノ教室

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