音楽についてのDialogue・2011 | 休憩室のMonologue

休憩室のMonologue

時事ネタや書籍・音楽・映画・アニメ等の感想など
少々長めの文章で書いていきます

---それでは「音楽」について、ざっと振り返ろうかと。
まずは─。

Sing Like Talkingです!!
今年7年半ぶりのアルバム「Empowerment」がリリースされました。
本当に待ち疲れましたね。
 Empowerment/SING LIKE TALKING   ¥3,000 Amazon.co.jp


---ずっと活動休止状態だったんですよね。

ええ。でもこんなに間が空くとは思ってなかったんですよ。
せいぜい3~4年かなと。
解散しなくて本当にホッとしました。

---活動休止からそのまま解散とか。
言ってなかったけど実は解散でしたとか、よくありますもんね。

だから心配だったんですよ。
佐藤竹善さんは「3人が最高だと思える状態でしか復活したくない」って
言ってたんですけど、いつ活動再開するんですか?って聞かれることに
面倒くさくなって(笑)「じゃあ解散だぁ」とか言いだすじゃないかと。
藤田千章さんもツアーのパンフレットを読むと
「もう2度とやることはないだろうと思っていた」なんて書いてあったから・・・。

---アルバム自体はどうだったんですか?

もう最高!!待っていた甲斐がありました!
今回は「METABOLISM」とか「RENASCENCE」のような問題作ではなく
どちらかというと90年代にAORを主体にやっていた頃の音楽なんですよ。
それが決して懐メロみたいな感じじゃなく、
メロディーも歌詞もアレンジも新しく進化しているというか深くなっているというか。
もうSing Like Talking以外の何者でもない、素晴らしいアルバムでした。

---ツアーも行かれたそうで。

ええ。5月に宇都宮でアコースティックライブがありまして。
バンドスタイルじゃなかったのでどうかな・・と思いながら行ったんですが、
これも最高でした。本当に行けてよかった。
これが6・7月だったら体調的に無理だったかも・・・。

---・・本当そうですね。では次にCHAGEさんのソロアルバム「&C」
 &C/Chage  ¥3,000 Amazon.co.jp


去年の11月にリリースされたアルバムでして。購入したのが昨年末でした。
ちらっとネットの感想を読んだら評判が良かったのと、
ジャケットが恰好良いのとがあって気にはなっていたんですが。
想像以上の傑作でしたね。これ本当恰好良いですよ。

---2000年に入ってからCHAGEさんは実はあまりソロ活動はしてないんですよね。
デビュー30周年直前の2008年にアルバムを出しただけで。

そうですね。だからその時ソロを出したのはまた30周年記念への布石の意味もあるのかなと思ってたら、
まさかの活動休止宣言で。ソロ活動が活発になったのはそれ以降のことだったんですよ。
で08年と09年に出したアルバムはアコースティックな感じのアルバムでして。
あまりピンと来なかったんですね。
でも今回はバンドサウンドだとのことで聴いたら・・・。

---思いっきりロックなアルバムだったと。50歳でここまではじけた音楽が出来るのは凄いですね。

スタイルとしてはMULTIMAXなんですよ。女性ボーカルがいてギターがいて。
でも今回はもう一人ギターがいて4人編成になって。
でも新しいんですよ。聴いてるとライブに行きたくて行きたくて。でも・・。

---結局行けなかったと。8月には前橋でアコースティックライブがありましたが・・。

それも行けませんでした。つくづく残念でしたね。
12月にその「&C」のツアーのDVDが出ましてすぐ買いましたが、
これまた本当に楽しいライブ映像でした。

---ASKAについて何か語ることは?

この「&C」と同時発売だったカバーアルバムは後になって聴きました。
君の知らない君の歌/ASKA   ¥3,000 Amazon.co.jp


レビューにも書きましたが確かに歌も音も新しくなってるんですが・・・。
新曲じゃないのが残念ですね。そう思った人多いと思います。
活動休止後、充実したソロ活動をしてるのはCHAGEさんの方じゃないか、
って意見がファンの間では定着しているように思います。それは私も同感なんですが。
でも多分ASKAさんの求めるものってかなりの高みにあるものなんじゃないかと。
自分が納得出来る完成度じゃなければオリジナル曲は出したくないと考えているのかも。

---ASKAさんってかなりの完全主義者だってイメージがありますよね。

うん。2000年に入ってチャゲアスのリリースのペースが落ちたのは
ASKAさんの創作のスピードが落ちたことがまずあると思います。
90年代は間違いなく神懸かってましたけど。
逆にCHAGEさんの方が曲に深みが増してきているように思います。
チャゲアスのアルバムは2000年代に2枚しか出ていないんですが、
CHAGEさんとASKAさんの曲の比率が完全に半々になってまして。
90年代まではASKAさんの曲の方が圧倒的に多かったんですよ。
あとアルバム2枚ともシングル曲がカップリング曲も含めて全部収録されていて。
つまり聴くと既発曲ばかりで新曲が2~3曲って感じで。
ちょっと困ったなと。

---リスナーからすると半分以上は新曲が聴きたいもんですからね。

だから活動休止の原因ってその創作ペースの不一致にもあるのかなぁって
今話しながら思ったけど。ただたまにYoutubeで映像を観ると
またやって欲しいなってやっぱり思います。

---じゃあ次は松任谷由実に行きましょうか。
Road Show/松任谷由実   ¥3,000 Amazon.co.jp


今年「ROADSHOW」という新作が出ました。
4月にライブに行った後にアルバムを聴いたので、
どうしてもライブのイメージが重なってしまうのですが・・。
やっぱり「ダンスのように抱き寄せたい」が一番印象的でした。
アルバムのラスト曲なんですがライブでも最後に歌われまして。
「今すぐレイチェル」や「コインの裏側」も良いんですが、
「ROADSHOW」の世界観がこの1曲で見事に閉じていくのが
感動したんですよ。シングルで聴いたときはそんなでもなかったんですが。

---ライブはどうだったんですか?

いやもう嬉しかったですね。東京の友人に感謝ですよ本当に。
終わったあと朝まで語り合ってましたから(笑)
定番曲も歌ってくれたし。MCも最高だったし。
コーラスの今井君の煽りに「またお前かい!!」て思わず突っ込んだり(笑)
ダブルアンコールもやってくれて。
あと今回サックスで伊勢賢治さんが参加されているんですが、
この人がもうかっこよくて・・・。その佇まいに惚れました(笑)
ただ定番曲の「DESTINY」「カンナ8号線」なんですけど
今回キーをかなり下げて歌ったんですよ。
いや今までもそれはあったんですけど、今回は「えっ・・・」と思うくらいの
下げ方だったんでちょっと驚きました。

---うーん。でもそれは年齢とか考えると避けられないことなんじゃないかと。

そうなんですよね・・・。まあユーミンに限った話じゃないし。
他の会場だとどうだったか分からないんで何ともいえないけど。
それだけがちょっと残念でしたね。
そういえばさっき話したASKAさんも弱冠声量が落ちてるんですよ。
キーを極端に下げることはしてないんですが、
全盛期の歌。例えば「SAY YES」はまだ良いんですけど、
「僕はこの瞳で嘘をつく」とか「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」とかの
張り上げ系の場合、ちょっと苦しそうな感じで。
あのASKAさんでもそういう風になるのかと思って・・。
ちょっとショックでした。

---リスナーってそういう部分は敏感ですもんね。
やっぱり今まで通りに歌って欲しいていう願望が・・。

アレンジの流れでキーを変えるってのはありだと思うんですが、
アレンジがそのままでキーだけ下げてるっていうと
「どうしたの?」って心配になりますよね。
まあそれは人それぞれではあるんだけど・・・。

---分かりました。他には?

えーっと、今I-Pod見てるんですけど・・・。
今年は少ないんですよ。色々あって。
Supercellかな。
「Today Is Beautiful Day」って2ndアルバムがでました。
Today Is A Beautiful Day/supercell  ¥3,059 Amazon.co.jp


アニメ「化物語」の主題歌「君の知らない物語」が収録されてるんですけど。
Supercellというのはニコニコ動画を中心に活動していた音楽集団だそうで。
私も「化物語」で初めて存在を知りました。
「君の知らない物語」が良い曲だったんで1stを借りて聴いたんですが、
それは「初音ミク」ってボーカロイド─これはよく知らないんだけど、
ロボットボイスみたいなもので─が使われてまして。
曲は良いなと思ったんですが無機質な感じがして馴染めなかったんです。
先に「君の知らない物語」を聴いていたから仕方ないのかなと今にしては思うんだけど。
で今回は「君の知らない物語」を歌ったnagiという女性ボーカリストが
全曲歌ってるというのでアルバムも購入したんですね。非常に良かったです。
メロディーの展開や歌詞はある意味ベタな王道なんですけど、
生の歌声でこんなに曲の良さが格段に上がるんだっていうのが
如実に分かって驚きました。
・・・いやこれは本来「アニメ」の枠に入るべきか・・。

---まあ良いんじゃないですか。
小室哲哉はどうでした?

「digitalian is eating breakfast 2」ですね。
Digitalian is eating breakfast 2/小室哲哉   ¥3,059 Amazon.co.jp


ソロアルバムとしては22年ぶりということで
密かに期待していたんですが・・・。

---ダメだったと。

うーん。1st同様に全曲自分で歌うのかと思ってたら違いましたね。
まあそれでも1曲は歌ってますけど。
あと今の流行は無視して自分の音楽性のみを追求するようなアルバムを
個人的には期待していたんですが・・。肩透かしなアルバムでした。

---洋楽で何かあります?

john oatesの 「mississippi mile」とか。
カントリー&ブルースのアルバムでちょっと馴染めませんでした。
Mississippi Mile/John Oates   ¥1,280 Amazon.co.jp


・・・そうそうbeach boysの「SMILE」を聴きました。
Smile Sessions/Beach Boys  ¥2,804 Amazon.co.jp


当時幻のアルバムと呼ばれたいわくつきの作品が今年になって出た
ということで話題になりまして・・。
まあその辺は良く分からないんですが、良いアルバムだったと思います。
あ、そうだ。マイケル・ジャクソンの「live in bucharest」ていうDVDを
入院中に観ました。いやこれは凄かったですね。
ライヴ・イン・ブカレスト [DVD]/マイケル・ジャクソン  ¥3,990 Amazon.co.jp


歌からダンスから演出まで完璧なんですよ。
あのーマイケル・ジャクソンってダンスばかりで
歌をちゃんと歌ってないっていうイメージがあったんですが、
これを観るとバンバン歌ってるんですよ。しかも踊りながら。
だからハアハア息切れしている音もばっちり収録されてまして。
単なるエンターテイナー、パフォーマーじゃなくて
「ライブミュージシャン・アーティスト」なんだと
改めて実感しました。このDVDは良いですよ。

---分かりました。ではジャズについては?

新しく聴いたものは無いんですよ。
入院中にそれまでダビングしていたジャズのMDをけっこう聴き返していたくらいで・・。
だから再発見みたいな感じになるんです。
まずマイルス・デイヴィス。
菊地成孔、大谷能生の「M/D─マイルス・デューイ・デイヴィスⅢ世研究」って本が
文庫で再発されまして。かなり読み返しました。
何年か前に読み終わってマイルスを聴きなおしたとき、
70年代の音楽がどうしても馴染めなかったんですが、
「on the corner」「get up with it」は良いなと改めて思いましたね。
70年代とは思えないほどに音が構築されていて。
あと80年代のライブ版「live around the world」が良かったです。
さっきの本でも再評価すべきだみたいなことが書いてあって。
On the Corner/Miles Davis  ¥718 Amazon.co.jp

 

Get Up With It/Miles Davis  ¥1,440 Amazon.co.jp 


あと中山康樹のジャズ本もかなり読みました。
マイルス関係はもちろんですが、「硬派ジャズの名盤」っていう面白い本があって。
初心者向けの紹介本じゃなくて、初心者を通過したジャズファンに
もっと面白いものがあるよって語る本でして(笑)意表を突かれました。
ジャズにはそろそろ飽きたかななんて思っていたんですが、
まだまだ面白いものがあるんだと気付かされました。
本だけで言えば、坂本龍一の「Commmons:Schola vol.2 Jazz」とか
南武成の「マンガまるごとジャズ100年史」とかですね。
あと瀬川昌久・大谷能生の「日本ジャズの誕生」が面白かったです。
昭和初期から戦後までの日本で演奏されてきたジャズの本で。
クレージーキャッツが出てくる前までのジャズがこんなにあるんだと驚きました。
日本のジャズはちゃんと聴いたことはなかったんですが聴いてみようと思いました。

---「音楽」については以上で良いですか?

はい。ありがとうございました。


(※この対談は基本的にフィクションです。)