ノーベル賞と日本人 | クレスト榛東校の塾ブログ 群馬県榛東村・箕郷町・金古町・吉岡町の小中学生対象の学習塾

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2021年のノーベル物理学賞が真鍋淑郎・米プリンストン大学上席研究員に授与されることが決定しました。

 

真鍋氏は,コンピューターによる気候変動予測を始めた世界的な気候学者で,コンピューターを使った地球気候モデルを開発し,二酸化炭素の増加が地球温暖化の要因であることを予測した研究が評価されての受賞となりました。日本人のノーベル賞受賞は2年ぶり28人目で,90歳での受賞は歴代の日本人受賞者の中で最高齢となります。

 

 

▼ノーベル賞を受賞した真鍋氏の大学での記者会見の様子です。

 

歴代の日本人のノーベル賞受賞者は下記の通りです。

 

①1949年湯川秀樹・ノーベル物理学賞(中間子の存在の予想)

②1965年朝永振一郎・ノーベル物理学賞(量子電気力学分野での基礎的研究)

③1968年川端康成・ノーベル文学賞(「伊豆の踊子」「雪国」など、日本人の心情の本質を描いた、非常に繊細な表現による叙述の卓越さに対して)

④1973年江崎玲於奈・ノーベル物理学賞(半導体におけるトンネル効果の実験的発見) 

⑤1974年佐藤栄作・ノーベル平和賞(非核三原則の提唱) 

⑥1981年福井謙一・ノーベル化学賞(化学反応過程の理論的研究)

⑦1987年利根川進・ノーベル生理学・医学賞(多様な抗体を生成する遺伝的原理の解明) 

⑧1994年大江健三郎・ノーベル文学賞(「個人的な体験」「万延元年のフットボール」など、詩的な言語を用いて現実と神話の混交する世界を創造し、窮地にある現代人の姿を、見る者を当惑させるような絵図に描いた功績に対して) 

⑨2000年白川英樹・ノーベル化学賞(導電性高分子の発見と発展) 

⑩2001年野依良治・ノーベル化学賞(キラル触媒による不斉反応の研究)

⑪2001年田中耕一・ノーベル化学賞(生体高分子の同定および構造解析のための手法の開発) 

⑫2002年小柴昌俊・ノーベル物理学賞(特に宇宙ニュートリノの検出に対するパイオニア的貢献)

⑬2008年小林誠・ノーベル物理学賞(小林・益川理論とCP対称性の破れの起源の発見による素粒子物理学への貢献)

⑭2008年益川敏英・ノーベル物理学賞(同上) 

⑮2008年下村脩・ノーベル化学賞(緑色蛍光タンパク質GFPの発見と生命科学への貢献) 

⑯2008年南部陽一郎・ノーベル物理学賞(素粒子物理学における自発的対称性の破れの発見国籍は日本ではない)

⑰2010年根岸英一・ノーベル化学賞(クロスカップリングの開発) 

⑱2010年鈴木章・ノーベル化学賞(同上) 

⑲2012年山中伸弥・ノーベル生理学・医学賞(様々な細胞に成長できる能力を持つiPS細胞の作製) 

⑳2014年赤崎勇・ノーベル物理学賞(高輝度で省電力の白色光源を可能にした青色発光ダイオードの発明)

㉑2014年天野浩・ノーベル物理学賞(同上)

㉒2014年中村修二・ノーベル物理学賞(同上・日本国籍ではない)

㉓2015年梶田隆章・ノーベル物理学賞(ニュートリノが質量を持つことを示すニュートリノ振動の発見)

㉔2015年大村智・ノーベル生理学・医学賞(線虫の寄生によって引き起こされる感染症に対する新たな治療法に関する発見)

㉕2016年大隅良典・ノーベル生理学・医学賞(オートファジーの仕組みの解明)

●2017年カズオ・イシグロ・ノーベル文学賞(感情に強く訴える小説群により、世界とつながっているという我々の幻想に潜む深淵を明るみに出したことに対して・長崎県出身の日系イギリス人)

㉖2018年本庶佑・ノーベル生理学・医学賞(免疫チェックポイント阻害因子の発見とがん治療への応用)

㉗2019年吉野彰・ノーベル化学賞(リチウムイオン電池の開発)

㉘2021年真鍋淑郎・ノーベル物理学賞(地球気候モデルを開発し,地球温暖化の要因を予測)

 

2000年代になってから日本人受賞者が急増していますが,自分が子供の頃のノーベル賞は今よりはるかに希少価値が高かったです。1人目の湯川さんから2人目の朝永さんまで16年も間が空いて,1990年代までは6,7年に1人しか受賞できなかったので,受賞したときには日本中が大騒ぎでした。当時,テレビ・新聞・雑誌等の報道の過熱ぶりがすごかったのをよく記憶しています。受賞者の小学校の先生とか同級生とか近所の人とかがテレビに出て当時の思い出を語るとか,そんな番組が受賞後は連日放映されていました。

 

歴代の日本人のノーベル賞受賞者も昔は答えられましたけど,今は人数が多すぎて無理ですね。毎回,受賞内容の大部分が一般人にはよくわからなかったりしますが,前回の吉野彰氏のリチウムイオン電池の開発は現代の生活必需品のスマホでは欠かせないものですし,今回の真鍋叔郎氏の受賞も地球温暖化の予測ということで,どちらも受賞内容は現代人には身近なもので時代の流れに合ったものだと実感できます。

 

日本の近国に目を移すと,韓国でのノーベル受賞者は,2000年に平和賞を受賞した金大中(キム・デジュン)元大統領の1人だけで,中国でのノーベル受賞者も5人だけです。アジア圏でのノーベル賞受賞者の数は日本だけが突出していて,その点においては日本人としてとても誇りに感じます。ただ,2000年代に急増した日本人受賞者の大多数が,1980年代・90年代の実績を評価されての受賞(実績の評価が定着するまではやはり長い年月がかかります)なので,2000年代から急速に経済成長を遂げた中国・韓国の評価はこれからだとも考えられます。

 

 

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