十数年前にもなるか、元同僚の若い人が所属する
アマチュアのオーケストラの演奏会で聴いたのが多分
初めてと思います。曲名こそ若い頃から知っていたの
ですけれども。
初めて耳にしたこの曲に かなりの好印象を持って、
後ほど買ったCDはマルティノン指揮のものでした。
今回聴いてみたのは、またまた中古LP盤からの一枚、
ミュンシュ指揮、ボストン交響楽団の演奏です。
大きい期待感を持って聴き進んでいったのですが、
・・・・・・・・・どうも趣が薄いようで。
勿論普段殆ど聴かなくて、以前にブログのために前記
CDでの印象を書いて以来のこともあるので、どこがどう
のと具体的には分からないのですが、何か違う。
第3曲でも、踊りのリズム、響きが重いというか、どうも
聴いていて気分が晴れない感じなのですね。
こんなはずはないと、マルティノンのCDを取り出しました。
う~ん、冒頭のフルートから趣がある。
演奏に強弱や起伏がはっきり付いていて、情緒に富んで
います。
第2曲のオーボエのソロの伴奏にも微妙な変化が聞こえ,
ニュアンスに富んで繊細とも言えますね。
最も大きな違いは、第3曲にやってきました。
まるで使っている楽譜が異なるのではないかとさえ思える、
なんて言えば過言でしょうか。
ま、それほどにCDの演奏は軽妙であり、活発でもあり、
踊りの喜びがあり・・・・。
スペインの明るさも、民族の臭いも感じられるようです。
ミュンシュは華麗と言えば華麗な音ですが、どうも変化と
趣に欠けているように思われて仕方ありません。
残念です。