全くの休止状態で、前回の更新から4ヶ月半近くも過ぎました。
その間他のサイトによろめいたりしておりまして(*^。^*)・・・。
で、偶然C・デイヴィスの指揮によるエルガーの交響曲第2番の
CDがあることに気付きました。
早速、タワーレコードに注文。11月半ばでしたが、取り寄せ品と
いうことで1ヶ月ほど待ちましたね。
長かったけれど、このほどやっと手元に届いて、聴いてみました。
すでにブログに書いた第3番よりも2ヶ月前の、2001年9月の
ライブ録音で(オケはLSO)、3番同様音量が小さくて普通なら
アンプのつまみが9~10時のところ、これは12時に上げても
足りないくらい。
まあ、大きなホールの遠い遠い最後尾の席で聴くような感じ。
音にぬくもりは感じるものの、シビアさには欠ける。
でも、そこに聞こえる音楽は柔らかく、とても情感豊かでありました。
曲から受けるイメージは、何かへの深い憧憬と、それに向かう 熱い
情念。それに不安やためらい、時には焦燥感などが入り混じって
言葉では言い難いもや~っとした感じーー。 そんな想いが自分の
胸
に訴えかけられる。
今まで、私がこの交響曲を苦手とし、なじみ薄かったのは、一寸
捉え難い曲想と、雑然とした、と言えば言いすぎだが、どこか混沌と
した感じがあったから。
ところが、今回聴く演奏は実にすっきりとしていて聴き易いものでした。
それは、たとえ唯の一音でも、クレッシェンドやディク
レッシェンドがあって
表情的、且つ各フレージングが明確だからではないだろうか、と思う。
そこに美しい「歌」があるんですね~。
冒頭の長
く伸ばされた(ように聞こえる)ふくよかな響き、再現部までの
静かな曲想の情感。 第2楽章の美しさと最後の印象的な終わり方。
第
3楽章は軽やかに、でも最後のピシッと決まる峻烈さ!
第4楽章も聴きやすく、最後の最後、ゆったりとおおらかに、そして静かに
奏でられる音楽には、上に述べた複雑な感情が心の平安へと浄化される。
この美しさは筆舌に尽くしがたいです。
一ヶ月近く待った取り寄せのCD、買った甲斐がありました。
最も苦手だった第2番、でもしばらくはこの曲にはまるような予感すらします。