バッハ 3、4台のチェンバロと弦のための協奏曲 | 音に巡る想い(2005~2010) / ビデオ画像と音楽(2011~)

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クラシック音楽に目覚めたのはSP時代だった。知人から借りたレコードが
きっかけ。後にLPを集めたりしたが、時に感動して涙した頃が懐かしい
な~。/

主に四季の花や自然の風景などビデオ撮りした動画に、出来るだけ自作のBGMを付けて載せたいと思います。

前回、バッハの4台のチェンバロと弦のための協奏曲を
聴きながら眠ってしまったので、今日もう一度聴き直してみる。
今日は前回と違って、快晴で爽やかな夏。
室温:29度、湿度:53% 窓を開けて、エアコンも扇風機も
なしで聴いた。


先ずは

3台のチェンバロと弦のための協奏曲ニ短調BWV1068

全合奏に始まるテーマは重みのある厳格性を感じさせる堂々
たるもので、これが少し形を変えながらも何度となく出てくる。
この一貫して流れる旋律に、統一感と厳格な構築性を感じず
にはおれない、まさにバッハの風格に満ちた音楽ではないか。


第2楽章は「シチリアーナ風に」とある。 前楽章と好対照をなす
優雅な音楽である。チェンバロが同じリズムで細かく音を刻んで
進むが、その旋律自体は静的な美しさがある。


第3楽章はアレグロで快活。シンコペーションのリズムを持った
主題がなんとも心地よい。
後半から終りにかけては次第に力を加えて盛り上がり、堂々たる
締めくくりとなる。


続いてが

4台のチェンバロと弦の・・・ イ短調BWV1065 である。

先ずは、一寸厳粛そうに聞こえるチェンバロ合奏のみの旋律。
前回、「そうだ、これこれ」と心の中で呟いたやつだ。
これに弦合奏が加わり、またチェンバロも4台ということで、華やか
というか、豪華というか、なかなか聴き応えがある。


第2楽章の開始は、強烈な和音を長く響かせて、一寸劇的な要素を
はらんでいる。
ところが、中間部ではチェンバロだけがなやなよと歌い、対照的な
趣きである。再び最初の劇的響きが戻ったと思うと、すぐにこの楽
章は終りとなる。


第3楽章はアレグロで快活。チェンバロはひたすらに走り続けるようで
エネルギーに満ちた生命感をたたえながら、満足げに曲は閉ざされる。


今日は眠気にも襲われずに、爽やかに聴き通せました。

 演奏:チェンバロ イェルク・エーヴァルト・デーラー(指揮を兼ねる)

             エルンスト・ゲルバー  他

ヴァイオリン2、

             ヴィオラ、チェロ、コントラバス  各1 (LP盤)