またまたグノーですが、先日2回に分けてエントリーした
グノーの2つの交響曲のCDに収録されているので、図書館に
返済する前に聴いておくことにしました。
グノーの歌劇では代表作とされる「ファウスト」。 その歌劇の
間に挿入されたバレー音楽を コンサート用に名前を付けられた
のが次の7曲です。
(1) ヌビア人の娘の踊り
(2) クレオパトラと金の杯
(3) ヌビア人の奴隷の踊り
(4) クレオパトラと奴隷の踊り
(5) トロイ人の娘の踊り
(6) 鏡の踊り
(7) クリネの踊り
あー、この音楽がそうだったか! 第1曲のブラスと打楽器の
勇壮な序奏に次いで鳴り始めたメロディに 思わず心の中で叫び
ましたよ。(^~^)
曲名と音楽が結びついていなかったんですね。
7曲のうち、4曲がそんな感じでした。 面白いことに1曲おきに、
つまり奇数番号の曲が聞き覚えがあったのです。
それも、「ファウスト」のバレー音楽という曲名とは分離して、ただ
旋律だけの聞き覚えでした。だから頭のなかでは一曲ずつがばら
ばら状態なのです。(^^ゞ
特に最後の曲は、もう全く別の音楽、といった印象でした。
でも、いい曲ですよね。
第1曲は上述の通り、序奏に続いては 繊細で愛らしいワルツ。
クラシック・ファンでなくても、一度は耳にして心の中に残っている
のではないでしょうか。
第3曲も なんとも心の浮き立つ楽しさ一杯の音楽。
ピッコロと木管が奏でる旋律は、その頭に休止をおいた独特の
リズムとメロディで、独特の快感をくすぶる、とても魅力的もの
なんですね。
第5曲 ハープに乗って弦が柔らかく歌う旋律は、ミから始まって
一オクターブ上を越えたラまでを順次音階を登っていくという、実に
単純なものなのに、まあ美しいこと!
3-4] 5-6] 7-1] 2-3] 3-4] 5-6] 2-・] 2-
( 下線はタイを表す )
第7曲 これは熱狂的な音楽だ。 前6曲とはがらりと印象が変わる。
だから、聞き覚えの頭の中では、とりわけ別の音楽の印象として残って
いたのだろう。
この熱狂さと、怪しい旋律及び優美な旋律とが交互に現れて構成され
ている。
最後は、熱狂さが最高頂に達して、堂々たる結びとなって、やあ、すば
らしいですな。
このCD、音質もよく澄んだ潤いがあってなかなかいいです。
マリナーの演奏も、他の演奏と比較したことはありませんが、とっても
魅力的。 きっと快演と言えるものでしょう。
演奏:マリナー/ジ・アカデミー・オヴ・セント・マーティン・
イン・ザ・フィールズ