ベンツ E55AMG ツーリング 5AT 左H HID HDD。風格と格式に満ち溢れます。
そもそも…この時代のステーションワゴン。(日本で言えば商用車でしたね。)
家族での「レクレーションツーリング」…を提案したボルボがなんとも新鮮だったことを記憶しています。
そんな時代の潮流の中でメルセデスが制作した…W210 E55AMG ツーリング。
ステーションワゴンを…商用ともレクレーションとも考えなかった、
独自にスーパーツーリングというコンセプトをイメージしてカタチにしたものだったのでしょう。
確かに…同世代のワゴンとは…スタイリング、装備ともに別次元のものに仕上がっています。
その姿勢は、内外装からエンジン、細かいパーツに至るまで徹底したもので、
市場分析して対象者を絞り込んだり、価格を事前に想定して制作するといった今のメーカーとは違い、
ラグジュアリーとクオリティには妥協しない…メルセデスの気概を感じさせてくれます。
一方で、これでもかと…凝りに凝った結果、
庶民には決して手が届かない高額な商用車(すみません…スーパーツーリング)になったことも事実です。
新車販売価格は、1180万円。(乗り出し価格は、1350万円也)
小市民的発想ながら…同時代の日産ウィングロードが1いっぺんに10台も買えてしまう強者(つわもの)です。
元々お高い…W210型Eクラスステーションワゴン。(AMGさんが施した換装にも驚かされます。)
外装は…専用エアロで武装して、
エンジンチューンはもちろん、専用ブレーキ、スポーツチューニングサス、エキゾーストシステムを装着。
内装は…贅を尽くしたレザーインテリアを始め、
ブラックハバーズアイ・メイプル製ウッド&レザーコンビステアリング。
メーターからシフトレバーまでAMGオリジナルデザインが施されています。
エンジンは…5.5リットル V型8気筒自然吸気エンジン。
ひとたびアクセルを踏み込むと…地鳴りのようなサウンドとともに353psのハイパワーが目覚めます。
「ウィングロード10台分…。」
「・・・・本当に10台分?」・・・・・・・・・こんな感じですので、
当時、実際にお買いになったオーナーになった想いと気分にはなかなかなれませんが、
ここは暫し落ち着いて…心を入れ替えてステアリングを握ることにしました。
室内に漂う…心地の良いレザーの深い薫り。
丁寧に作り込まれた…ウッド&レザーインテリアの重厚さ。
特に…8WAYスポーツレザーシートの乗り心地と質感の素晴らしさは、正に特筆モノです。
噂によると…
この時代のAMG仕様には、
エンジンやインテリア、それぞれのどこかに技術者の名前が刻まれているとか、
専用のオリジナルパーツが埋め込んであるとかないとか…。
外からは見えませんが、ドイツの職人さんのクラフトマンシップを感じさせる一説ですね。
私もそれに習って…どこかにビックリ箱を隠しておくことにしました。
平成13年10月登録 走行距離 83520km 駆動方式 FR トランスミッション 5AT 車検 30.10
ボディカラー:オブシディアンブラック
ボディコーティング施工 屋内保管禁煙車
AIS検査
フロント/リアフォグランプ 運転席/助手席/サイドエアバック デュアルフルオートエアコン クルーズコントロール ABS ESP
AMG専用エアロ AMG専用レザー&ウッドコンビステアリング 専用ブラックレザーシート
ブラックバーズアイメイプル製ウッドATセレクター 専用メーターパネル 専用ブレーキ/エキゾーストシステム コーナーセンサー
カロッツェリアHDDナビゲーションシステム:AVIC-VH009/CD/DVD/バックカメラ/ミュージックサーバ
専用18AW 235/40R18 95W 265/35R18 97W 専用ブレーキシステム
盗難防止システム インパクトバー テレスコピック機構 キーレスキー×2 ETC
取扱説明書 定期点検記録:
型式 -E55T-
エンジン形式 113980
最高出力 353ps(260kW)/5500rpm
最大トルク 54.0kg・m(530N・m)/3000rpm
種類 水冷V型8気筒SOHC
総排気量 5438cc 燃料タンク容量 70リットル
ステアリング形式 パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション形式(前)ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング(後)マルチリンク式コイルスプリング
ブレーキ形式(前・後) ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ(前)235/40ZR18(後)265/35ZR18
現在においても…生き生きと輝く…造形美と技。
優雅で心地よい時間を作ってくれる…懐の深さがあります。