クラシックの演奏は、200年300年前にかかれた音楽を
読み解きながら、時にそのかいた人の気持ちや背景を察しながら
現代に甦らせる。
それイタコと同じじゃない?
と思い立って、イタコの本を探したら最初に出てきたこの本を読んでみました。
イタコについて漠然としたイメージしかなかったのですが
職業として成り立った理由
(目の見えない女性が自分で収入を得ていきていけるように)
修行の内容
イタコの仕事内容
などなど、
知らないことを知ることができ、
知らない歴史、知らない地方のことって沢山あるよなぁと
改めて自分の知識の狭さ、日本の中で行ったことある場所の狭さを感じました。
色々感想はあるんですが、ピアノことに話を戻して。
「何十種類もの経文や祭文を練習して覚えて体に染み込ませ
いつでも神様とつながるようにしておく」
まさにピアノと同じような感じだなぁと思ったら
「私はピアノを習っていましたが、ピアノとイタコの修行はとても通じるところがあると感じています」
と書かれていて、私の心が読まれたかしらと思ってしまいました。
イタコは関わったご家族のお悩みごとを解決したり、いい方向に向かうためのアドバイスをするそうなのですが
ピアノのレッスンもピアノを通じてその人の悩みを解決したり、時にいい方向に向かうためのきっかけを作ったり。
演奏というのは、結局はその人自身、私生活にも必ず地続きで通じてますから
ピアノの悩みを解決することは、私生活の何かにつながったり、
レッスン中の雑談で悩みを話すことも、また他の生活やピアノの演奏につながっていったりと。
カウンセラーというのは大袈裟ですけど、そんな役割もあるなぁと思っています。
イタコの魂をおろす作業、ご先祖様、天とつながる作業と
演奏もとても似ていますね。
私にはとても天をつながるような演奏はできませんが
素晴らしい演奏って神様に近いところで音が鳴っているような、
上から音が降り注いでくるような感覚がありますね!
イタコの本で改めてそう感じられるきっかけになり。
読んでみてよかったです。
とても興味深かったですし、読みやすくかかれているのでおすすめです。
私は怖いのが苦手で、霊はみたことありませんが、
目に見えないものは感じやすいタイプなので
怖い場所には行きたくないというのもありましたし
友人にも
「そういう場所にじゅんこ(私)と一緒にいくと
なんか連れて帰ってきそう」
と言われる始末だったので
近寄らないことにしておりましたが。
私もだいぶ大人になり、きちんと決断をできるようになったり
怖いと思う気持ちが減ったので
恐山行ってみたいなと思いました。
今回の本を読んで。
とはいえ運転が苦手なのでどうしたら行けるものかという感じですが
ご縁あれば生きている間に、行ってみたい場所になりました。