休みの日に電話が鳴った。
「仔牛が朝は元気だったのに午後に突然亡くなった」
私は何が何だか理解ができず
「はぁ・・・」
としか答えられなかった。
翌朝、仔牛の死因を聞いた。
返ってきた返事は
分からない・・・。だった。
私はてっきり検体すると思っていた。
結局何もせず
突然死という死因がついた。
何もなかった事にするのか？
なんで死んだ？
どうして調べようとしない？
死んだ仔牛にお金をかけたくない
なぜなら
経済動物だから・・・。
この時から私は、畜産業の過酷さを
イヤというほど味わうことになった。
朝の5時30分頃から仕事が始まります。
他の人はもっと早くに来ていたのですが、仔牛担当でゆっくりでいいよと言われていたので・・・ゆっくり仕事場に向かいました。
仕事内容を教えてくれるのは
来たり来なかったりの若い女子と
牧場の奥さん。
ミルクや薬をあげる
水を変える
掃除をする
おおまかに言えばこんな感じでした。
この奥さんが仕事が早い
パパパッと仕事をこなして自分のお子さんの朝の支度に
颯爽と戻っていく。
駆け足で仕事内容を教えてもらい
最初の数日は一緒に作業していたのだが
数日もすれば1人で任されるようになった。
こんなものか・・・。
そう思っていた矢先
ショッキングな出来事が起こった。
