不登校のYouTuber「ゆたぼん」さんが批判やバッシングを受けています。


もちろん、「学校に行かなくてもいい」「不登校は不幸じゃない」といった主張に、さまざまな意見が上がるのは当然です。


でも、動画のコメントを見ていると、長いものに巻かれているような、あまり深く考えずにコメントしているケースが多数あるように見受けられます。


大多数の意見に同調して、軽い気持ちで批判やバッシングをするのは簡単なことです。


自分の身は安全ですし、ストレス解消にすらなるのかもしれません。本名も顔も肩書きも出していなければ、なおさらやりやすいでしょう。


でも、一対一でゆたぼんさんと対峙したとき、果たして本人に向かって同じことを言えるでしょうか?



 

 

ゆたぼんさんの主張が正しいとか間違っているとか、言っているのではありません。


ただ、彼は自分自身ときちんと向き合い、自分で一生懸命考えて、自分の言葉で発信しています。


YouTubeという不特定多数の人が集まる場所で、顔も名前も出して、自分の思いを主張しているのです。


そんな彼と、一対一の人間同士として向き合ったときに、本当に彼と対等に向き合える人はそう多くないのではないかと思います。


ゆたぼんさんの主張に対して、ネガティブな感情を感じるのが悪いと言っているのではありません。感情に、良い悪いはありません。


ただ、感情のままに相手を攻撃してしまうのは理性的ではないと思います。


もし違和感を感じたのなら、どうしてそこに違和感を感じたのかをとことん自分に問いかけてみるとよいと思います。


自分自身の心を見てみると、嫉妬や、怖れや、見たくないものがたくさん出てくるかもしれません。


彼が「わがまま」だと感じるのであれば、その人自身が我慢の多い抑圧された子供時代を送っていて、自由に生きることを許されなかった悔しさがあるのかもしれません。


もしくは、不登校が正当化されてしまうと社会が成り立たなくなるのではないか、といった怖れがあるのかもしれません。


ゆたぼんさんが自分自身に真剣に向き合って出した答えに対して、大人も自分自身にとことん向き合い、出した答えを真摯にコメントすればよいのではないでしょうか。


そのような意見は、たとえゆたぼんさんと異なる意見だったとしても、世の中に何らかの化学反応を起こすと思います。


大人として私たちがすべきことは、彼を攻撃したり、嘲笑したり、自分の価値観を押し付けることではないと思います。



 

 

ゆたぼんさんの動画をみた多くの子供たちも、いろいろ感じたり考えたりしていると思います。

 

「勇気づけられた」という意見もあるかもしれませんし、「それは違う。やっぱり学校に行くのは大事」という意見もあるかもしれません。


でも、大人たちの攻撃的なコメントを見ることで、自分が感じたことや思ったことがあっても自由に表現できなくなってしまうのです。


ゆたぼんさんと同じように、自分の意見を主張したら大人たちに弾圧される、ひどい目に合ってしまうと感じてしまいます。


とどんどん委縮して、自分の感じたことや思ったことがあっても心の中にしまっておこうと思ってしまいます。


単なるバッシングは怖れしか生みだしません。





今の時代は、インターネットを使った学習を含め、さまざまな学習方法があるはずです。

 

これから子供たちが生き生きと楽しく学んでいけるよう、私たちも多様な選択肢を考えていく必要があると思います。


集団で学ぶスタイルが合っている子もいれば、そうでない子もいます。


子供たち自身が、「もっとこういう学び方ができたらいいな」「学校がもっとこういう場所になったらいいな」という自分の思いや発想を自由に広げ、それを自由に表現できるように、大人たちが変わっていかなければいけないのかもしれません。


バッシングをしている人たちも、子供のころに自分の気持ちや考えを大人にしっかり聞いてもらったり、尊重してもらいたかったのではないでしょうか。


 

もし、あなたに小学生、中学生のお子さんがいたら、こんなふうに聞いてみるといいかもしれません。



「もし学校に行っても行かなくてもよかったら、あなたはどうしたい?」


「今勉強している科目以外に、本当はどんなことを学びたい?」


「学校がどんなふうに変わったら、もっと楽しく学べると思う?」

 

 

「学校に行く以外に、どんな学習方法が選べたらうれしい?」



いろんな答えが返ってくると思います。

 

そんなふうに感じているんだ!と驚くこともあるかもしれません。





これからは、学校に行く、行かないの二択ではなく、多種多様な選択肢が作られてもいいと思います。

 

集団で学ぶスタイルが合わない子たちも、自分に合う学習スタイルで自由に楽しく学べるようになったら、幸せな子供たちがもっと増えると思います。


ゆたぼんさんの発信が今後の教育のあり方を見直し、選択肢を増やしていくきっかけになるといいなと思います。