異端児・副島氏の「赤い資本主義は平和な帝国を目指す」と
いう本を最近読んでいる。2008年1月出版で2年近く前の
情報だが、客観的に世界を見るいい刺激を与えてくれる。
たとえば、今回の信用経済危機についてこう述べている。
『決定的打撃を受けるのは、わけの分からない水増しの
"金融工学"で過熱した経済を勝手に作ったヨーロッパと
アメリカである。欧米のほうに問題があるのであって、
実物経済を大事にしているアジアの国々は大丈夫だ。』
(p.51より)
我々日本人からすると消費するのは、欧米だという先入観が
あるがアジアの貧しい人々はまだまだ消費熱があるということ
を想起させる。日本はアジアで実物ビジネスをすべきだと思う。
それと本書や別の著書でも、再三「中国の米国債売り崩し」を
論じている。華僑を含む中国人は、ドルが崩壊する前に外貨
準備として保有している米ドル建て債を容赦なく売るという。
最近、Mrs.ヒラリーが根回しか、圧力をかけに来た例の件だ。
こうなると600兆円ともいわれる日本からアメリカへの貸付が
焦げ付くことになる。戦後長い年月をかけて、文字通りの日本
国民の血と汗で積み上げてきた基金だ。安全保障の難しい課
題もあるが、日本もそろそろ米国という呪縛からの解放を考え
る時期かもしれない。少しずつ目立たないように売ればいい。
支出削減の議論と並行してどのように米国から資金回収する
かを真剣に議論してほしいと思う。それと並行して、日本の持
つ唯一の資産ともいえる化学技術を中心にして、アジア経済
圏での共存共栄の道を探ってほしい。まだ、間に合うと思う。