初詣 | CREO SQUARE クレオスクエア

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夕食付学童クラブ+教科指導
=子育て支援型学習塾

17日、クレオスクエアのすぐ近くにある今宿松尾神社に初詣に行きました。

松尾神社は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の孫にあたる大山咋神(おおやまぐいのかみ)を祀る神社で、総本社は、京都西京区にある松尾大社です。

ちなみに、大山咋神のお父さん(素戔嗚尊の子)は大年神(おおとしがみ)といいますが、その姉にあたるのが「お稲荷さん」「キツネ様」として親しまれている宇迦之御魂(うかのみたま)という女神です。

では、素戔嗚尊のお姉さんは誰だか知っていますか。

そう、天照大神(あまてらすおおみかみ)です。

奈良時代以前に書かれた『古事記』(708年)や『日本書紀』(720年)には、こういう神様のいわれが書いてあります。

素戔嗚尊は、神々がいた高天原(たかまがはら)というところで、乱暴を働いたため、天照大神に追放されてしまいますが、地上に降り、美しい少女櫛名田比売(くしなだひめ)を助けて八岐大蛇(やまたのおろち)を退治し、出雲の国を治めます。櫛名田比売との間に多くの子が生まれますが、そのひとりが因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)のお話で知られる大国主命(おおくにぬしのみこと)です。

また、もう一人の奥さんが大市比売(おおいちのひめ)で、この方との子が、大年神と宇迦之御魂(お稲荷さん)です。

素戔嗚尊が乱暴したとき、天照大神はショックで、ひとり天岩戸(あまのいわと)というところに引きこもってしまいます。これを岩戸隠れ(いわとがくれ)といいます。

そのとき、岩戸の前で楽しく歌い踊って、天照大神を岩戸から引き出す働きをしたアメノウズメというダンサーが、のちに素戔嗚尊の二番目の奥さんになる大市比売なのです。

そのため、大市比売から生まれた大年神や宇迦之御魂(お稲荷さん)は、農業や商業、芸能にご利益のある神様として、庶民の信仰を集めました。

天照大神は、岩戸から出た後、孫にあたる瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を地上に使わします。これを天孫降臨(てんそんこうりん)といいますが、この神様が今の天皇家の先祖だとされています。

なんだか、芸能人の人間関係みたいで面白いですね。

神社に祀られている神様はみんな親戚で、その子孫が日本人だというわけです。

もちろん、これは神話なので、歴史的事実ではありません。でも、日本人は昔からこういうお話を語り伝え、神様と親しんできました。

初詣をして、家族の無事と仕事や学業の目標達成を願うことで、清々しい気持ちで新しい一年を始める。これは、なくしてはいけない大切な習慣だと思います。

今宿松尾神社には、大山咋神だけでなく、祇園(ぎおん)=素戔嗚尊と、天満(てんま)=学問の神様である菅原道真も祀られています。

また、境内には慰霊碑があり、太平洋戦争で亡くなった人々の名前が刻まれていました。

それを読むと、お名前のあとに、南洋海上とか、レイテ島沖とか、ハルビンとか、亡くなった場所が刻まれていました。きっと、お骨も還らなかった方々なのでしょう。

神社の境内にはこうした慰霊碑が必ずあります。神社は、遠い昔の神々だけでなく、その地で生まれた人々のおかげで、今の私たちがいるということを思い起こさせてくれる場所でもあります。

塾生たちは、本社拝殿、祇園天満社、慰霊碑の順に回り、初詣をすませました。

さあ、今年一年、がんばろう。