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コッペルの牽引力向上計画その2・特異点11グラムを突破せよ!!

静岡ホビーショー限定受注品、車輪径5mm仕様の

進化系津川コッペル動力を入手したので、

牽引力増強のためのウェイトアップ計画、完結編です。

「フォルムを崩さずに」と、我ながら余計な足枷を

嵌めてしまったことを後悔しつつ、 
目標の11グラムを超えるべく頑張っていきましょう。

 

まずはボイラー下で重量増加が見込める部分を探してみます。

でもこうしてみると、動輪のレリーフが5.5mmφのものより

かなり立体的になっていてかっこいい!

動力の上に取付けるランボードを、そのまま金属製にすれば

結構なウェイトアップが可能なはずですが、

何かいい手段はないでしょうか…

 

…と考えながら卓上を片付けてたら、いいものを発見しました。

津川洋行トロッコに 付属している板状の金属ウェイトです。

 

これを加工して前方のランボードに使用します。

動力ユニットの集電板抑えのネジがちょっと上に飛び出ているので、

ショートを防ぐために、後ろの部分は

オリジナルのものをカットして使います。

下地がわかるように、塗装途中のサンプル。
 
こんな感じで、下回りが完成しました。
まぁないでしょうが、左右の集電板が干渉した時に備えて、
一応、絶縁のためにシールを貼って取り付けてあります。
 
前部分は金属、後部分はプラスチックのランボード。
動力単体ではフロントライトなので、これだけでも快調に走ります

撮影のため、境目がわかるようにちょっとずらしてあります。

次に上周りを制作します。

オリジナルのボイラーウェイトに鉛板を巻き付け、

ボイラー部分はちょっと太めのプラパイプに変更。 

スチームドームほか、 詰め込めるところには隙間なく

錘を入れていきます。

 

そしてキャブに穴を開けて、ウェイトを後ろにずらし…

 
余った前側のスペースに、さらなるウェイトを詰め込む作戦です。

 

煙突にもウェイトを仕込んであります。

 

次にキャブの補重。

モーターやはめ込み部分を避けて、

とにかくウェイトを詰め込みまくります。

 

上、後、そして左右に錘を装着。

 

外側から見てもわからないように仕上げます。

 
ちなみに今回のカラーリングは、
昔呉尾が「鉄道模型ちゃんねる」の取材で
ドイツに行った時に見かけた、ノルドリンゲン博物館にあった
コッペルのイメージで塗ってみることにします。

 

極力金属のディテールアップパーツを取り付け、塗装して

ボイラーとキャブ部分が完成しました。

もう分解する事はないので、キャブとボイラーは

塗装したら接着してしまいます。

 

最後のパーツは煙突と煙室。

ワンポイントの赤の煙室ハンドルがかわいい。

 

動力ユニットの前側、シリンダー裏に開いている穴を貫通させて、
ボイラーをねじ止め式にしています。

以上、3つのパーツを合わせて、完成しました。

 

その重量は、11g超えという目標をはるかに突破して、

なんと16g!! ノーマル重量の2倍を達成しました。

 

先に作った西武線カラーのコッペルと比較しても、

破綻がないどころかむしろ小さく見えてしまいます。

 
手にした感じでもその重さはすぐにわかり、
まるで金属モデルのようにズッシリときます。

 

テールには大きめのライトをおごってアイコンとしてみました。

 

車輪をレッドにしたことで、彫りの深いスポークホイールの

ディテールが よくわかるようになったのは大成功。

 

ライトを点灯式にしたいところですが、 

ウェイトを積載するスペースに制約が出るので、

今回はオミットしました。

 

小さい車輪のせいもあり、全体的なフォルムはかなりいいですね。

 

前回製作した「西武ひんじゃく線」の、10グラムコッペルが

かなり無理してやっとのこと引いていた貨車を、楽々牽引します。

 

詰めた錘はこんな感じ。

ピンク部分が新規補重、黄色がデフォルトのウェイトです。

 
補重のほか、 前回行った集電ブラシの追加の効果もあるんでしょうが、
走りのいい車両を見るのは楽しくて、
コーヒーカップの横で、用もなくクルクルさせています(笑)
image
 

こんな感じで、まだまだ奥が深い津川コッペルの世界。

また面白そうなネタができたらイジってみたいと思います!

 

というわけでこの項、無事に終了。次回につづく。

 

 

コッペルの牽引力向上計画その1・11グラムの壁編

静岡ホビーショー限定受注品の、

進化系コッペルともいうべき

車輪径5mm仕様のコッペル動力を入手しました。

 

従来製品(上)との比較。

最初、0.5mmの差でどれだけ違いが出るのかが疑問でしたが、

実際見てみるとかなりの違いで、

リアル感がグッとアップしているのにはびっくり。

 

動輪レリーフも実感的なスタイルになっています。

しかし津川洋行のSさんいわく、車輪が小さくなったことにより、

バネ下重量的に牽引力がやや落ちているとのこと。
 
そこで 今回は、コッペルの牽引力向上計画その1として、
ノーマルベースで牽引力をチューナップしていきたいと思います。
image

 

まず、あくまでも軽改造として、モーターやギヤをいじらずに、

牽引力を向上させる手段としては、2つの方法があります。

1・集電性能をアップさせる

2・ボディを重くして粘着力を高める

 

1の集電性能アップは、 0.2mmの真鍮線を補助集電ブラシとして

集電板の固定ネジに巻きつけることにより解決。

テンションを調整して、走行がよりスムーズになります。

 

集電性能アップが簡単なのに対して、問題は補重です。

ボディが小さく、呉尾計測でノーマルはわずか8グラム。

 

煙突と蒸気パイプを金属製に、ボディ結合を金属ネジ式に

変えたこの作例は、かなり走りはいいもののそれでも10グラム。

 

フロント妻面や、キャブ内にも重りを詰め込み、

フル配管仕様にするなどした

究極の補重仕様でも11グラムです。

 

ちなみに、付属のダイキャストボディにキャブ重り追加の

簡易改造バージョンでも11グラムの壁は突破できません。

われらがビッグバン宇宙の光速度限界のように、
立ちはだかる11グラムの壁。
 
そこで次回は、コッペル宇宙の限界をブレイクスルーし、
ダークマター理論での重量増加を画策します!
↑以前やったサドルタンク方式ではなく
(コレは感覚だと20g近くあった)、スタイルはそのままに、
できれば14~5グラムを目標にしたいところですが、
はたして…
 
つづく。
 

 

タミヤのメメントーを、敢えて作ってみる

今回のネタは、先日の静岡ホビーショーの

タミヤブースで配っていた、成形射出マシンのデモによる、

武将プラモのランナーシートです。

記念品・メメントーとしてそのまま取っておくのもアリですが、
せっかくだし作ってみましょう。

 

やはり昔のプラモデルなので、部品の合いはイマイチです。

端から流し込みタイプの接着剤で、徐々に着けていきます

 

洗濯バサミを使ってがっちり接着。

 

5分でできました。呉尾は多少歴史に詳しいので、

この武将が誰なのかすぐにわかりました。 

歴史の資料をもとに着色してみることにします。

 

資料をもとに忠実に再現しました。

この武将のモデルは、かつてエンペラ星人の襲撃から

ウルトラの星を守った、ウルトラの父ことウルトラマンケン。

 

頭の角を見れば一目瞭然ですね。

歴史に詳しい呉尾はすぐにわかりました。

 

どこかで歴史マニアの人らが卒倒しまくる音が聞こえますが、

気のせいでしょう。

エンペラ星人に致命傷を負わせた「ウルティメイトブレード」が

付属してるというのも、タミヤさんはよくわかってる!

 

スケールは1/24なので、Nゲージで使うと12メートル級の

巨人になってしまいます。

歴史の資料ら忠実に再現したのに、

なぜか魔改造やら全力ボケやらの声も聞こえてきますが、

意味がわかりません。

 

それでは、また次回お会いしまシュワッチ \(o|o)」

情報解禁その2・すしの次は猫?

呉尾が勝手にファンクラブ会長を名乗る津川洋行さんの、

飲み友達で面白おじさんのS氏が最近、「新商品サンプル」のことを

「新ネタ」と呼び、呉尾を完全に芸人扱いしてくるので困ります。

 

でもそれならそれで「M-2(模型にゃんこ)グランプリ」

のテッペン獲っちゃる! と、こんな感じの落書きからはじまったのが

今回紹介する「にゃまて線」です。

 

こちらはプロトタイプ。

百均で売っていた猫のポリストーンフィギュアをくりぬいて

動力を仕込んでみたものです

 

ボールを追いかけてにゃんこがぐるぐる回る、という癒し系アイテム。

 

これはこれで可愛いのですが、

イラストのイメージとは違うので、イチから造形します。

 

動力は津川洋行の「すし電シリーズ」のもの。

ウォームギヤ側のスペースに、ウェイトを補重してあります。

 

ステンレスワイヤーにつながるボールを、

推進ドライブする形になります。

 

ちなみにこのボール、「ジオコレシリーズ」の

アドバルーンだったりします(笑)

 

メガネ用のネジで、すし電のインナーフレームと結合。

 

Nゲージの軌間にもぴったり。

このままでもかなり楽しい動きでクルクルコロコロします(笑)
 

次はにゃんこの制作。

素材はいろいろ試しましたが、クレイファンド(石粉粘土)の重さのベスト。

紙粘土のようにもろくなく、樹脂のように重くないので、

素材としては理想に近いです。

本当はプラスチックとかなら完璧なのですが…

(実はこれの前にパテ造形のものを落下させて粉砕させてます…)

 

塗装して「ニャハ103」の出来上がり。

 

毛を表現するかどうか迷いましたが、

躍動感とかわいさの部分を推したいのでオミットしました。

 

全体をつや消しの山手線色で塗装し、目のみスーパークリアを塗りました。

 

下から。

前方をくりぬいて、前後の重量バランスを整えました。

 

こだわったのは、前よりもむしろお尻のライン。

ちなみにパンタグラフはHOサイズのプラモデルものです。

 

フォルム的に複雑にならないように、デフォルメとリアルの

中間を意識しながら作りました。

イタズラにゃんこっぽく、表情にもこだわってます。

 

ネズミとか、M2GPだけに「錦鯉」を追いかける、

というのも考えましたが、動き的、アイコン機能的には

コロコロ回るボールがベスト。

 

前出の津川洋行S氏によると、 静岡ホビーショーの一般公開日の評判も

上々だったとのことで、ほっとしてます。

色を変えて「湘にゃん電車」とか「にゃん急電鉄」もアリ?
 
つづく。

 

情報解禁その1・静岡にブラックホール発生?

静岡ホビーショー2022も無事、一般公開日となりましたので。

内緒で作っていた様々な情報を一挙に放出。


まずは先にちょい足しお披露目しておいた謎のデキ3レイアウトです。


こちらがで蛍光イエローで塗装した、16番の銚子電鉄デキ3。


ベースとなるプレジオベースhandy lightを塗装します

(虹色のもものではなく、左側の宇宙カラーの方です)

乾かす時間がかかるので、塗装がいちばん面倒な工程ではありますが、楽しいですね。


そして真ん中に蛍光デキ3のお立ち台をつくります。

ちなみに左下の赤い半球は、火星です。


そう、実はこれ「デキSUN」こと、

プレジオ宇宙の太陽だったのです。

重力がわりのトロリーポール。水星と金星が周回します。


ボディーの中にはボタン電池が埋め込んであります


ゆらぎ点灯LEDにより、内部の核融合反応が確認できます


そしてその周りを周回するのが「デキ3惑星地球」こと、

Nゲージサイズのブルーマーブルプラネット。

こちらがアメリカ大陸側。


そしてこちらが日本側。

トロリーポールの月にもこだわりましたが、あまり目視で確認できないのが悲しいところ…


木星と土星はスーパーボールに塗装したもの、

天王星、海王星は百均で売っていた

ケータイ用のデコパーツを合わせたものです。


名付けて「水・金・ツガワ・ドトウのテン・カイ」


以前テレ東の「鉄道模型ちゃんねる」では、

東京や台湾、大阪にオーストリアなどの都市を

小さなサイズに凝縮しましたが、

今回は太陽系を手のひらサイズに凝縮してみました。

リアルな質量換算だと楽勝でブラックホールが形成されてしまうので、

静岡ホビーショーでご覧になる方は重力圏に巻き込まれないようにご注意ください。


つづく。