ブラザーHP ペーパークラフト アレンジジオラマ | 鉄道模型900ちゃんねる

ブラザーHP ペーパークラフト アレンジジオラマ

ブラザー販売さんと津川洋行さんがコラボしてる、
人気のペーパークラフトのページ(←クリック!)。
亘理さんと言う気鋭のデザイナーが制作されている、
楽しいコンテンツです。
 
 
このたびブラザーさんより、HPのダウンロードコンテンツを使用した
アレンジ作例の制作依頼があり、気合を入れて作ってみました。
津川洋行の「プレジオベースA4」をベースとして、 
HOゲージナローのストラクチャーを詰め込むという、
おもしろ無茶な縛りに燃えに燃え、
楽しく制作することができました。
 
 
今回はその制作方法を簡単にご紹介いたします。
 
まずは土台。
使用するのは津川洋行の「プレジオベースA4」と
同じく「ポリスチレンフォームA4」を2セット。
プレジオベースA4と同じサイズなので便利です。
 
はじめにプレジオベースからレールを外し、
集電コードを引いておきます
地面は三段階層で作っていきます。
 
まずは最下層の1段目は川がメイン。
奥の凹みはバッテリーとメンテナンスチャンバーです
 
2段目はレール敷設の層。
今回は出来上がりの意外性を自分でも楽しみたいので
イメージスケッチは描かず、またフリーハンド感を出したいので、
定規を使わずフィーリングで、場当たり的に作っていきます。
 
 
そしてこれが三段目。かなり切り立った崖の層です。
今回初めて試してみたのは、石粉粘土を水とボンドで溶き、
墨汁を少量混ぜて塗料のように使ってみました
 
このアイデアは大成功で、
とてもいい感じでコンクリート感がでました
 
最下層の川の表情を作り込んでいきます
川底はジオラマ用の小石を使用し、塗装を重ねます。
濡れてる部分は暗く、乾いた部分は明るく塗るのがポイント。
 
水の表現は、UVレジンで。
直射日光であっというまに硬化します。
UVレジンは百均で購入したものですが、
内容量が少ないので結局専門店で買ったほうが安かったかも。
 
川は平面に塗装でもいいですが、レジンを使うと
川底の表情も出て、立体感がぐっと増します。
 
 
ブレンデッドファイバーにアクリル絵の具の白を混ぜ、
綿棒を筆がわりに使って波頭を表現。
川の流れに表情をつけます
 
これで最下層の1段目が完成。
 
2段目は特に新しいテクは使わず、コンクリート感と
エイジング、サビをきつめに表現。
変化的に均一になってしまいがちなエアブラシは封印して
全て筆塗りです。
 
 
いよいよブラザーさんHPのペーパークラフトを使った
ストラクチャーを作っていきます
 
呉尾の場合はそのままカットせずに、ガラスとなる透明プラ板を
その形に切り出してベースとし、その上に
ペーパーを貼り付けて行きます。
まずは窓枠の茶色を貼り、外壁には明るい色。
こだわるなら、窓枠の茶色をずらしてもう一枚貼り、
2枚窓を表現してみるのも楽しいでしょう。
 
三段目を重ね、ストラクチャーを足していきます
想定通りの不安定なゴチャゴチャ感が出てきました
 
町を這うパイピングは、いろんな太さの曲がるストローです。
 
家々のイメージは大好きなアニメ「キルラキル 」の
「本能字学園都市」のスラム街。
崖に貼りつくように、微妙なバランスで建つ危うさがたまりません
 
 
最後に細かい部分を作り込んでいきます
走るのかどうかわからないポンコツカー。
 
個人的にサビの表現は燃えます(笑)
 
最下層部分に、トイレも作りましょう。
1/72のヘルメットを2個使って、男性用便器を制作。
 
手洗いも付けてみました

 
手すりや梯子、階段も作ります。
 
細かいサビと各部の汚れも盛っていきます。
この川、絶対覗かれるはずなので、
奥に小さな滝も作ってあります(笑)
 
 
完成。
 
なかなか想定以上のエキセントリックなジオラマになりました。
 
悪巧みは大成功です。
 
敢えて駅を作らないことで、自由に変化が出せました
 
みなさんもぜひプレジオベースを使って
ブラザーさんのDLペーパークラフトで遊んでみよう!
 
ではまた。