D51プラモ比較組み! 最初期オオタキvs最新アリイ/vol.5
締め切りと大きめの制作物の関係で更新をサボっててすみません。
オオタキ製の最初期のものとアリイ製の最新のもの、
新旧デゴイチプラモデルの比較組立て、ラストの第5回です。
今回は下回りとテンダーを組み立てて
完成させてみようと思います。
ラストにつきちょっと長いですが、
興味のある方はお付き合い下さい。
新旧デゴイチのいちばんの違いはこの車輪。
動輪、無駆動輪がメッキパーツになっています。
輪心シャフトはやはりメッキのプラパーツです。
一方こちらはアリイ版。
実車のようにホイールとタイヤフランジ部分が別パーツになっています。
輪心は金属シャフトが中に入ります。
オオタキ版は輪心を貫通する長方形の穴が見えてしまっています
仕上がりはいまいちですが黎明期の苦労が感じられ
1周してかっこいいとさえ思えてきます(笑)
他の車輪もメッキの一体パーツ。
スポークホイールマニアの呉尾としては、
これはちょっといただけません。スカスカしすぎてるし
スポークやリムの形状も実車とはかけはなれています
そこそこ改良されたアリイ版。
まだまだ及第点には及びませんが、
オオタキはこのあと9600やC53などで、
精密模型をも越える珠玉のスポークホイールモデルを
送り出すことになります。
無駆動輪の比較。
やはりオオタキ版がショボい!
しかしそこがいい!
ここより比較ギャラリー。
オオタキ版。精度がいまいちなのか、
全体的に剛性が弱い感じです
メタリックな輝きが不思議な雰囲気をかもし出しています
アリイ版。ホイールプレート部分は梨地仕上げ。
オオタキ版。ホイールの穴がアリイ版より小さく
よく見るとサイドロッドの金型も違うようです。
先輪と従輪ユニット。
アリイ版は車輪以外も細かい部分が手直しされています。
銀色の細いシャフトが目立ちます。
一方こちらはホイールと一体のシャフトできちんと直角が出ていて
スムーズに車輪が回転します。
メインロッド ・バルブロッド周り。
モーションプレートが短く、加減リンクの穴は貫通していません。
モーションプレートがリアルになり、加減リンクの穴が貫通しています
ブレーキもアリイ版の方が進化。オオタキ版は
取り付け脚が短く、もしこれが本物だったら
車輪のフランジを挟み込んで止まるという恐ろしい事態に。
オオタキ版の下回りが完成。
かなり注意して組み立てましたが、車輪がスムーズに動きません。
いろいろと寸法に無理があるのと、車輪周りの剛性が不足しているためと思われます
アリイ版も完成。
スムーズとまではいきませんが、ちゃんと動輪が回転します。
頑張ればなんとか動力化も可能な気がします。
でも先輪が首を振らないのでディスプレイ用でしょうか…
ボイラーと合体。
メッキ車輪なので、なんだか雰囲気的には往年のトミーの
スーパーレールD51を彷仏させます。
デフレクター(煙よけ板)もアリイ版は
ハンドレールと内側の補強板がついています。
ここより炭水車の組み立て。
右端にあるのが一体成形のアリイ版。
オオタキ版はバラバラのパーツが目を引きますが、
ディテール的にはほとんど同じてす。
組み立ててみると結構面倒。
各部の作り込みがゆるい、テンダーこそ
もっと見直してほしかった気がしますが…
このシリーズの通例の通り、台車は首を振りません。
板バネが別パーツというオモシロイ部品構成です。
車輪以外アリイ版と変わらないので組み立て工程は割愛します。
初期オオタキ版はディスプレイレールも全く違います。
道床パーツは2分割、レールも別パーツで
ちゃんとI字ビームになっています。
一方こちらのは一体成形で三分割、レール断面はただの長方形。
最新のアリイ版は、レール踏面のメッキさえオミットされ寂しいです。
飾り台としてはオオタキ版の圧勝です。
なお、アリイ版も元々はオオタキ製ですが、
現在の断面は台形側辺の片方が面取りされた五角形ですが、
アリイに移る以前は台形で、高さも低いものでした。
ミッションコンプリート。
販売時期約1年、あっという間に市場から消えた
幻のオオタキ版D51初期モデルが、40年の時を超えて完成です。
同じく幻といわれる9600やE10よりもタマ数が少ないプラモデルを1から作るという、
超貴重な体験ができて満足です。
実際制作してみると、ウワサや書物での情報が
正しかったり間違っていたりする部分に気づかされたのは収穫でした。
「初期のD51は作り込みが甘く」というのには納得。
しかし「鉄道模型趣味」誌にかつて載っていた
「初期のものは部品の合いが悪く」というのはまったく感じす、
逆にアリイ版よりも合いがいいのでは?と感じました。
40年も経過したプラモデルなのに驚きです。
でもアリイ版も基本設計は40年前。初期モデルと比べて
デキが良くなったとはいってみても、昨今のアオシマDD51などとは
比べものにならないほどの技術力の差を感じてしまいます。
古典プラモデルの「味」もいいけど、やはり
最新の技術で再現されたSLプラモも作ってみたいところです。
D51プラモ比較組み! 最初期オオタキvs最新アリイ/完
オオタキ製の最初期のものとアリイ製の最新のもの、
新旧デゴイチプラモデルの比較組立て、ラストの第5回です。
今回は下回りとテンダーを組み立てて
完成させてみようと思います。
ラストにつきちょっと長いですが、
興味のある方はお付き合い下さい。
新旧デゴイチのいちばんの違いはこの車輪。
動輪、無駆動輪がメッキパーツになっています。
輪心シャフトはやはりメッキのプラパーツです。
一方こちらはアリイ版。
実車のようにホイールとタイヤフランジ部分が別パーツになっています。
輪心は金属シャフトが中に入ります。
オオタキ版は輪心を貫通する長方形の穴が見えてしまっています
仕上がりはいまいちですが黎明期の苦労が感じられ
1周してかっこいいとさえ思えてきます(笑)
他の車輪もメッキの一体パーツ。
スポークホイールマニアの呉尾としては、
これはちょっといただけません。スカスカしすぎてるし
スポークやリムの形状も実車とはかけはなれています
そこそこ改良されたアリイ版。
まだまだ及第点には及びませんが、
オオタキはこのあと9600やC53などで、
精密模型をも越える珠玉のスポークホイールモデルを
送り出すことになります。
無駆動輪の比較。
やはりオオタキ版がショボい!
しかしそこがいい!
ここより比較ギャラリー。
オオタキ版。精度がいまいちなのか、
全体的に剛性が弱い感じです
メタリックな輝きが不思議な雰囲気をかもし出しています
アリイ版。ホイールプレート部分は梨地仕上げ。
オオタキ版。ホイールの穴がアリイ版より小さく
よく見るとサイドロッドの金型も違うようです。
先輪と従輪ユニット。
アリイ版は車輪以外も細かい部分が手直しされています。
銀色の細いシャフトが目立ちます。
一方こちらはホイールと一体のシャフトできちんと直角が出ていて
スムーズに車輪が回転します。
メインロッド ・バルブロッド周り。
モーションプレートが短く、加減リンクの穴は貫通していません。
モーションプレートがリアルになり、加減リンクの穴が貫通しています
ブレーキもアリイ版の方が進化。オオタキ版は
取り付け脚が短く、もしこれが本物だったら
車輪のフランジを挟み込んで止まるという恐ろしい事態に。
オオタキ版の下回りが完成。
かなり注意して組み立てましたが、車輪がスムーズに動きません。
いろいろと寸法に無理があるのと、車輪周りの剛性が不足しているためと思われます
アリイ版も完成。
スムーズとまではいきませんが、ちゃんと動輪が回転します。
頑張ればなんとか動力化も可能な気がします。
でも先輪が首を振らないのでディスプレイ用でしょうか…
ボイラーと合体。
メッキ車輪なので、なんだか雰囲気的には往年のトミーの
スーパーレールD51を彷仏させます。
デフレクター(煙よけ板)もアリイ版は
ハンドレールと内側の補強板がついています。
ここより炭水車の組み立て。
右端にあるのが一体成形のアリイ版。
オオタキ版はバラバラのパーツが目を引きますが、
ディテール的にはほとんど同じてす。
組み立ててみると結構面倒。
各部の作り込みがゆるい、テンダーこそ
もっと見直してほしかった気がしますが…
このシリーズの通例の通り、台車は首を振りません。
板バネが別パーツというオモシロイ部品構成です。
車輪以外アリイ版と変わらないので組み立て工程は割愛します。
初期オオタキ版はディスプレイレールも全く違います。
道床パーツは2分割、レールも別パーツで
ちゃんとI字ビームになっています。
一方こちらのは一体成形で三分割、レール断面はただの長方形。
最新のアリイ版は、レール踏面のメッキさえオミットされ寂しいです。
飾り台としてはオオタキ版の圧勝です。
なお、アリイ版も元々はオオタキ製ですが、
現在の断面は台形側辺の片方が面取りされた五角形ですが、
アリイに移る以前は台形で、高さも低いものでした。
ミッションコンプリート。
販売時期約1年、あっという間に市場から消えた
幻のオオタキ版D51初期モデルが、40年の時を超えて完成です。
同じく幻といわれる9600やE10よりもタマ数が少ないプラモデルを1から作るという、
超貴重な体験ができて満足です。
実際制作してみると、ウワサや書物での情報が
正しかったり間違っていたりする部分に気づかされたのは収穫でした。
「初期のD51は作り込みが甘く」というのには納得。
しかし「鉄道模型趣味」誌にかつて載っていた
「初期のものは部品の合いが悪く」というのはまったく感じす、
逆にアリイ版よりも合いがいいのでは?と感じました。
40年も経過したプラモデルなのに驚きです。
でもアリイ版も基本設計は40年前。初期モデルと比べて
デキが良くなったとはいってみても、昨今のアオシマDD51などとは
比べものにならないほどの技術力の差を感じてしまいます。
古典プラモデルの「味」もいいけど、やはり
最新の技術で再現されたSLプラモも作ってみたいところです。
D51プラモ比較組み! 最初期オオタキvs最新アリイ/完