亡くなって以来はじめて、
くれくんを抱きしめることができた
もちろん夢の中でだけど・・・
けれどそれは悲しい夢で
どこかの施設に収容されていて
その姿を見つけた私は思わずくれくん!と叫んだ
そして私目掛けて飛んできたくれくんを
思いっきり抱きしめた
久しぶりのくれくんは首輪もしてなくて、
ずっとシャンプーしてなかったのか
少ししっとり汗をかいてて
自分の置かれてる状況を理解してないのん気顔
「どうしてこんなところにいたの?
もういなくなったらダメだよ」って
ホッとして手を離した瞬間 夢から覚めた
約一年半ぶりのくれくんの肌、
抱きしめたときのぬくもり
私を見つけて飛んできたときの真っ直ぐな瞳
ちっとも楽しい夢じゃなかったけど、
今まだ感じてるこのぬくもりを 気持ちを
ずっととっておけたらいいのに
そう思わずにはいられない、
現実と錯覚したくなるような今日の夢
そんな夢から半日経って、仕事終わりにを見たら
「クレオ君の凛とした懐かしいポーズで~す」
とおばちゃん
外にいることも忘れて、思わず声をあげた
だってこの写メの顔が、
まさに今朝見た夢の中のくれくんだったから
亡くなって随分経ったけど、
おばちゃんから一回も
昔の写メをもらったことなんてなくて
まさかおばちゃんのに
こんなコレクションが残っていたなんて
あまりの驚きと感動に、思わず夢の話をしたら
また新しいコレクションが
そこに写るのは
私も知らなかった 忘れかけていた
病気も知らなかったサイコーのくれくん
二度と戻ってこないけど
幸せな瞬間は、このままずっと色褪せない
おばちゃん、サイコーの瞬間を
また感じさせてくれてありがとう
私にとっておばちゃんは
そのまんまおばちゃんだけど、
あるときはお母さんであり 友達であり
時には先生やお医者さんにもなって、
そしてどんな時も 私を信じてくれる人
そんなかけがえのないおばちゃんに出逢えたのは
くれくんがいてくれたから
おばちゃんには感謝してもしきれないけど、
そのおばちゃんをしてくれたのは
くれくんだから
だからこれらもずっと、
くれくんは私のサンタさん