さて、今回は、素振りと実際にボールを打つスイングが変わる理由のお話です。
ということで、、、、
ゴルフのスイングは難しいですね。
なんとか打法など、いろいろ出てきますが、いまだに決定版のようなものはないような気がします。
もちろん、ゴルフスイングとは、クラブという道具をいかにうまく使うかがポイントなので、道具が変われば、スイングも変わるのは当然です。
クラブの変遷で言うと、ここ20年で大きく変わりました。
僕が、ゴルフを始めたころは、ドライバーは、パーシモンヘッドにスチールシャフトで、せいぜい200ccの体積で、120gのスチールシャフト、43インチ、で380g前後の重さの時代です。
今でも当時のクラブを1本だけ持っていますが、(マクレガーのM43というクラブ)この当時のクラブは、木目がきれいに出ていて、いまの工業製品化したクラブとは、まったく違います。
車の内装で言うと、木目パネルがふんだんに使われている高級そうな車みたいな感じですね。
木目の出方で、このヘッドは、詰まっているとか、そのような会話もよく出ていました。1本、1本がすべて別物なので、実際に見ないととても買えなかったですね。
さて、それでいろんな打法が出てきましたが、この当時も今も変わらず、支持を受けているのは、ベンホーガンのモダンゴルフでしょうか?
道具が変わっても支持を受けるのはそれだけ普遍的なスイング理論と言えるかもしれません。
それで、、、本題ですが、ティーショット前によく素振りをしている方が多いですが、アマチュアの方の素振りの共通点があります。
それは、今から打つショットの練習としての素振りです。
たとえば、ティーグランドでの素振りは、ボールからちょっと離れて構えて全力で素振りする人が多いです。
さらに、素振りでダフったりすると、必ず、次は、ダフらないように素振りをもう1回しています。
一方プロのティーショット前の素振りですが、今から打つショットの練習で素振りをするプロは一人もいません。
素振りは、準備運動であり、イメージどおりに体を動かすための動きとして行っています。
たとえば、このようなティーグランド動きだけでもプロと同じようにできるとゴルフがうまく見えます。
逆に言うとティーグランドの動きだけで、だいたいですが、ゴルフの腕前がわかります。
では、なぜ、アマチュアとプロで素振りの目的が違うのでしょうか?
それは、プロは経験の中で、実際のショットと素振りは違う動きになることを知っているからですね。
しかし、アマチュアはそれを気づいていないために今から打つショットの素振りをしてしまいます。
でもなかには、素振りと実際に打つスイングはまったく同じですと思っている方もいるかもしれません。
そういう方は、ぜひ、自分の素振りとボールを打っているショットをハイスピードカメラで撮影すると違いがハッキリわかります。
実際にボールを打つつもりで素振りしても、ボールを実際に打つスイングとの違う理由、、、。
その違いは、インパクトがあるかないかの違いになります。
具体的に言うと、ヘッドスピードを上げてボールを遠くへ飛ばそうとすると、本当かどうかはわかりませんが、インパクトの衝撃は、おおよそ1トン程度と言われています。
それほどではないにしても、インパクトでの衝撃はかなりもののになることは、想像できると思います。
パターのようなスピードをあまり上げない場合は、このような衝撃がないので、実は、素振りと実際のパッティングスイングの違いはあまりありません。
まあ、これも撮影するとわかると思います。
つまり、ゴルフスイングは、このインパクトの衝撃に耐えられるスイングを作らないといけないと言うことになります。そのため、意識しているかどうかは別にして、実際のスイングは、どのようなタイプであれ、インパクトの衝撃に耐えられるスイングになります。
まあ、実際そうしないと怪我に繋がりますので、人間の防御本能で勝手にインパクトに耐える力の使い方、体の体勢に変わるということです。
そのため、手首に力を入れず、オートマチックに振りましょうと言っても素振りはできても実際のスイングは、このようなことはできません。
最近よくグリップがインパクトまでの間で減速するとヘッドスピードがあがると言うのがありますが、僕は、そのためだけに減速しているのではなく、インパクトの衝撃を受けとめるために、自然と減速しているように思えます。
さらに、インパクトで、スポットを外すと、ヘッドはものすごく回転します。これは、人間の目には見えないのですが、こんなにヘッドが回転してシャフトが折れないの?と思うほどです。
それほど、インパクトの衝撃が強いので、実際のヘッドスピードは、インパクト前と比較して、インパクト直後は、ヘッドスピードが落ちます。これは、高速カメラで捕らえているので、事実です。
そのため、トラックマンや、ユピテルなどのヘッドスピード測定は、インパクト直前の一番早いスピードを測定しています。ボールスピードに対しては、インパクト以降で一番速いスピードを測定しています。
よくレッスンなどで、インパクト以降のフォローでスピードを最大限に振れという言葉もありますが、これは、そのつもりで振ってくださいと言うことであって、実際にインパクト以降のほうがヘッドスピードが速くなるわけではありません。
では、このような衝撃に対応できるインパクトを作るにはどうしたらいいでしょうか?
僕がお勧めするインパクトの体勢作りは、実際にインパクトの体勢で構えて、ヘッドに何か重いものたとえば、タイヤみたいなものを押すような体勢を作ることです。
これは、静止状態ですが、構え方によって押す力を強くできる体勢があると思います。
その時のグリップの持ち方や、足の力のかけ方、手や腕の力のかけ方が、一番、インパクトに近いと思います。
この時にグリップの中で、どの方向に力がかかっているか
これをすると上半身や、手だけで、押すよりも足の力を使ったほうが強く押せることが実感できると思います。
素振りでは、残念ながら、このインパクトの体勢は作れないので、これはこれで、別に体で覚える必要があります。
ゴルフスイングの中で、一番重要なのは、インパクト部分のあらゆるところです。ここでショットの成功のすべてが決まりますので、バックスイングや、ダウンスイング、フォローの形にとらわれるだけでなく、インパクトの形もぜひ、こだわってくださいね。
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