皮膚の表面で汗腺から分泌される汗と皮脂腺から分泌される皮脂が
程良く混ざったものであり、
天然のクリームとも呼ばれる肌を保護する膜のことです。
皮脂膜の機能
①皮膚に潤いを与え滑らかにします。
角質層の水分料が10%以下になると、肌がカサカサになって、
潤いがなく、柔軟性が失われてしまいます。
②皮脂膜は皮膚表面を覆い、水分の蒸発、お肌の乾燥を防ぎます。
皮脂膜は2000分の1ミリというごく薄いシール状の膜で、
皮膚表面を覆い角質層の水分喪失を防いでいます。
③皮膚表面のpHを4.5~6.0%の弱酸性に保つことにより病原菌等の感染を防ぎます。
皮脂膜が障害されると、表皮がアルカリ性になり
外界からの刺激に過敏になり湿疹やかぶれを起こしやすくなります。
秋から冬にかけて皮脂の分泌が減少し、アルカリ性に傾きやすくなって、
皮脂膜の形成が衰え、乾燥しがちになります。
④外界からの刺激や摩擦を軽減し外傷を防ぎます。
皮脂膜形成のためには
過剰な頻度で洗顔をしたり、温度の高いお湯で洗顔すると、
皮脂膜はきれいに洗い流され、皮脂を必要以上に奪ってしまう可能性があります。
その後、皮脂膜が完全に形成されるまで数時間かかり、
湿度の低い冬などには肌の水分が奪われやすくなるため、
乳液、クリームで皮脂膜の働きを補うことが大切です。
また、マッサージすることも有効です。表面温度が高められ、
皮脂腺は活動を開始し、血液循環も良くなるので新陳代謝が促進されます。
美しい肌のために皮脂膜の形成を保つことを心がけましょうね。
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引用元:美肌にとって重要な皮脂膜の働き