大学3年生の長男の様子

今年から本格的に専攻に分かれて

さぞ充実した日々を送っているのだろうと

思っていたが 何かおかしい

 

5月のとある日

大切な授業の回に出ていなかった

簡単に言えば寝坊しただけなのだが

もとより朝起きるのが苦手とはいえ

過去二年でそういう事がなかったのに

どうしたんだろう

 

そこでしばらく行っていなかった

長男の下宿先を訪ねることにした

帰省はそれなりにしていたので

長男に会っていなかったわけではないが

昨年はコロナ禍で一度もこちらからは行かなかった

長女の受験で私が手一杯だったこともある

 

駅に到着したのは昼頃で

午前中から降り続く雨がまだ残っていた

長男のところに行く前に

その夜の宿泊先にチェックインをしておいた

下宿先は一人分の寝具しかないし

風呂も小さいので安くてもホテルが快適だ

コロナの影響で観光客が少ないこともあり

朝食付きでかなりお得な料金で

予約することができた

 

宿を確認してからバスに乗り

入学式前に引っ越しを手伝った

アパートを久しぶりに訪ねた

部屋の中から、1月以来会っていなかった

長男が出てきて招き入れてくれた

 

室内は入居時とそれほど変わらないようではあったが

2年分の汚れが積もっていたところもあった

去年この部屋で遠隔授業ばかりの日々を

頑張っていたんだなと思うと胸が痛んだ

 

けれど そういう日々の中でも

部活動の仲間と支えあいながら頑張れていたと聞き

こちらで下宿を続けてよかったのだと安堵した

 

到着してあれこれ話しているうちに

大学の話になった

長男が今年から選択した実習が始まってみると

他の人と自分とのある違いが気になったという

現在進行形なので詳細は書けないが

そのことに落胆していたようだ

 

大学院に内進するとこのままの

方向性で引き継がれてしまうから

別の院に行った方がいいのかな

という迷いが心の中で膨らんでいた

 

今の大学から都心に移ると

生活費が余計にかかってしまうし

間もなく就職する文系の同級生のことを考えると

希望しない研究室に行くくらいなら

学部卒で就職した方がいいのかもとか

どういう方向に舵をきればいいのか

人知れず悩んでいた

 

大切なのは大学(大学院)名ではなくて

自分のやりたいこと、研究したいことは何かを

しっかりと見定めること

その上で内進するか

別の院に行くか考えたらいい

就職を希望している企業は

理系修士メイン採用だから

学部卒では希望が叶わない

 

私にできるいくつかのアドバイスをしながら

話を聞いてあげることで少し気が晴れたのかもしれない

院進時になるべく有利になるように

資格を取ろうと思っていると話し出した

 

ところが…

 

「試験は2か月後なんだけど、明日消印有効なんだよね」

 

えっ、何でそんなギリギリ?!

 

「書店に行って願書もらってこないと」

 

そこから!?

 

せっかく訪ねたからには

一緒に少し出かけたいと思っていたのに

 

とはいえ資格取得が優先だから仕方ない

 

とにかく待ってるから早く願書取ってきてー!!

 

※翌日の昼過ぎ、無事発送完了しました