フセイン死刑判決に 民衆が歓び、スンニ派は抗議デモ。と
先日ニュースで流れていたが、いくらなんでも註釈が要ろう。

フセインはスンニ派であり、イラク国民の多数はシーア派である。
よってフセイン死刑判決に国民の多数(すなわちシーア派)が
湧くのは当然であり、スンニ派が抗議するのも当然である。

シーア派と呼ぶか、「民衆」・「国民の多数」と呼ぶかでは、印象
として、えらい違いであるのだから、そのあたりの註釈は必要と
なろう。

イラクではスンニ派が少数で、シーア派が多数である以上、
選挙をすればシーア派が当然ながら勝つ。よってスンニ派は
クーデター以外に政権をとる手段がないのである。

宮田律の受け売りだが、選挙をすれば宗派の数が結果として
表れるため、民主化は同時に宗教回帰をすすめることとなる。

よってイラクの民主化は、シーア派化を意味し、同じシーア派の
イランと近くなる政府が出来ることをも意味する。

イラクの民主化はアメリカの狙いだが、イラクがイランに近づく
ことはアメリカにとって避けたいことであろうから、皮肉な話である。

日本株
武田薬品が弱い。好決算もお構いなしで、下げる。
おまけに米国中間選挙での民主党勝利が薬価改定につながるとの
予測も出てくる始末。

為替
昨晩のドル暴落、117.20円台で待ちかまえるもそこまでは下がらず。
仕込み損ね。「頭としっぽはくれてやれ」を経験的に学ぶ。