ガイドヘルプにおける地域格差~その7~【グループ支援】


多くの市町村では、利用者を「重度」に限定しているものの、個別(1対1)ではなく複数の利用者を同時に見る「グループ支援」を採用している市町村があります。


ガイドヘルプはもともと個別対応としていましたが、障がい者自立支援法施行時に介護給付から市町村事業の地域生活支援事業への移行となり厚生労働省は地域特性を活かせるようにと、挙げた例のひとつとして「グループ支援」が各市町村に広がりました。


それでは、いくつかの市町村で考えをみていきます。


大阪府 枚方市では、一人の利用者に二人ヘルパーがつくという「二人介護」はありますが、基本すべの利用者「個別対応」で、一人のヘルパーが複数の利用者を同時に見る「グループ支援」は対応していません。


東京都 江戸川区 グループ支援は非実施です。


北海道 札幌市では、一人のヘルパーで最大二人(1:2)までみられるとしています。


新潟県 新潟市では、一人のヘルパーで最大三人(1:3)までみられるとしています。


大阪府 堺市では、一人のヘルパーで最大四人(1:4)までみられるとしています。


大阪府 箕面市では、二人のヘルパーで最大三人(2:3)、三人のヘルパーで最大五人(3:5)までみられるとしています。


大阪府 寝屋川市では、一人のヘルパーで最大六人(1:6)まで見れるとしています。


このようにグールプの単位や重度の利用者を何人まで対応出来るのかも大きな違いがでています。

市町村とすれば「個別対応」より単価を落とせる「グループ支援」で利用を延ばす市町村もあり様々です。