続々と。Brand Debit & Prepaid、そしてApple Pay?~その1~ | Mr.ICのCard Payment & System Labs

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カードのあれこれ、決済の世界のあれこれ。
語りたいままに語ります。不定期更新ですが。
元カード会社システム企画や銀行のカードの経験から業界を俯瞰します!

しばらくお休みしてました、というか諸般の事情で書けませんでしたが。

その間にペイメントの世界はこと、日本に関しましては様々なことが、出て来まして。

それは、皆様も良くご存知のことかと。

 

ただ、「こんなん出て来ましたね」じゃここのネタとしては面白くもないし、視点もありきたりなので。

少しひねくれたことも織り込みたく思います。

 

まず、Brand Debit Card関連!

現在のところ、VISA vs JCBと言ったところでしょうか?

どちらも負けじと次々に弾を撃ち放っております。

 

まず、いわゆるメガバンクの動き。

りそな銀行さんが、本腰を入れて来た!

理由は、いくつかあります。

まず、ネット専用商品の投下

 

 

リアルでありました、JMBとオリジナルをネット専用としてラインナップした、ということですね。

これで、営業エリアという制約も解放され。

ちなみに、従来のものはこちら。

 

 

そして、特筆すべきは、さりげなく「3Dセキュア」に対応して来たところ。

致命傷だったところもキチッと補完した訳です。

なので、nanacoチャージにも引き続き対応可能です。

そして、マイルまたはポイントも従来通り付与されます!

 

兼ねてから予告していた三井住友銀行さんが開始しました。

 

イシュアは銀行本体ではなく、「三井住友カード」になりまして。

本業との棲み分けをプロセシングと共に線引きをしたわけですね。

 

メガバンクは、VISAブランドで来てますが、地銀系やネット銀行は、VISAとJCBの戦いになってます。

その中でも、デュアル発行に踏み切る例も出て来てまして。

イオン銀行や楽天銀行はいうまでもないのですが、地銀系で三井住友さんと同じような手法をとったのが、「NCBデビット」になります。

銀行は、西日本シティ銀行で、デビット業務を九州カードが請け負う形。

VJAのメンバーでありながらも、独自性のあるイシュアさんですね。

だから、独自に銀行さんと組んで先行事例を作った訳です。

 

今後は、このような銀行と資本関係や協業関係のあるイシュアが組んで、ブランドデビットを出していくのは、トレンドになるかもしれないですね。

 

そして、秋に発行予定として発表してから、沈黙していた「セブン銀行」さんも開始しました。

デザインも好みで選べます。また、nanacoは、一体型と分離型というクレジットのセブンカード・プラスと同じ形態をとってます。

 

続きはその2へ。

 

2016.10.22

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