なんと、KGとピアースというボストンの2枚看板がネッツに移籍。参院選で忙しく、ごく最近このニュースを知った。

 これで、PGウィリアムス、SGジョー・ジョンソン、SFピアース、PFガーネット、Cロペスという、リーグ屈指のスターターが揃った。しかも、ジェイソン・テリーがジョンソンの控えに座り、6thマンも含め、この上ない布陣となった。

 ベテランが多いのが心配だが、高い次元で攻守のバランスがとれたチームに、一気に優勝の可能性が出てきた。

 そして、HCが引退したばかりのジェイソン・キッドだというのだから、期待は高まる一方だ。

 キャリア後半からは、「コート上のHC」と呼ぶにふさわしいリーダーシップで所属チームをひっぱてきたキッドのことだ。指揮官1年目から持ち前のバスケットIQを存分に発揮してほしい。

 リーグ最高のPGはクリス・ポールだと信じて疑わないが、デロン・ウィリアムスの、ポールに対するライバル心は相当なものだと思っている。

 ユタ時代のウィリアムスは、ポールに対してアドバンテージのあるフィジカルに物を言わせて、パワープレイをよく仕掛けていたし、3ポイントでは上回っていたように記憶している。

 ポールが移籍してからクリッパーズが優勝を狙えるチームになった一方で、ネッツはまだプレイオフ1stラウンドが精一杯という印象があった。ウィリアムスにしてみれば、チーム成績でポールに勝つ絶好のチャンスを迎えたといえるのではないか。

 本人がどう思っているのかわからないでれど、東西のカンファレンス優勝をネッツとクリッパーズが勝ち取り、2大都市に本拠地を置く2チームでファイナルを争うというのが、興行的にも盛り上がることになるのでは?

 そして、クリッパーズが初優勝を決める。これだけは譲れない。