23日付け「しんぶん赤旗」日曜版に、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーのインタビュー(3回連載の最終回)が掲載されている。

スタッフ300人をすべて正社員で雇用しているという。

職場保育園も作られ、半数を占める女性スタッフを支えているという内容に、嬉しい衝撃を感じた。

労働者派遣法が、対象業務を16に拡大したのが1986年、26に拡大したのが1996年だった。

その中間にあたる1991年に、「時代の流れ」に逆行するかのように、正社員化に踏み切ったということだ。

「国際競争力」を殺し文句に、次々と技術者を切り捨てていった日本の大手電気メーカーは、韓国などの追い上げを受けて、高いツケを払わされている。

質の高い作品を作り続けるジブリの秘密の一端が、安定した雇用にあることを、大企業経営者は肝に銘じるべきだろう。

インタビューの「よく、多様な雇用形態があったほうがいいっていうでしょう。特に経営者側がね。インチキだと思う。安定して働ける正社員がいいに決まっていますよ」。

この言葉が、すべてを言い尽くしているのではないか。





Android携帯からの投稿