「憲法記念日のつどい」(盛岡市・プラザおでって)で、内藤功弁護士の講演を聞き、午後は盛岡市内2か所で演説しました。


 内藤先生の講演は、憲法を武器にしてたたかった砂川闘争、恵庭・長沼・百里の裁判闘争が、暮らしと平和を守る大きな成果を生み出してきたことに触れ、「9条の力」を再確認させてくれました。


 そして、国防軍創設が、単に自衛隊の格上げにとどまらず、戦争遂行と勝利のために、ヒト(徴兵)・モノ(徴発)・カネ(増税と国債乱発)の動員を必ず伴うことに、注意を喚起されました。


 改憲勢力には、侵略戦争の美化と居直りという致命的弱点があり、日本に憲法改正を迫るアメリカからも、その潮流について不安視する声が出ていることが指摘されたのが印象的でした。


 9条とともに大事な条項が生存権を定めた25条。これは、復興へ向かう土台として大いに生かすべき原則です。

 

 避難所―仮設住宅の暮らしが長引くもとで、認知庄になるお年寄りが増えている。自治体独自の国保税の減免もそろそろ限界に近づいている。被災自治体から悲痛の声があがっています。


 被災地では、住宅再建・確保とあわせて、社会保障の充実が痛切に求められています。


 25条は、労働法制改悪・生活保護切り捨てなどの攻撃を跳ね返す力になると同時に、被災者の暮らしと命を大切にした復興を進める上で、欠かせない条文だと思います。


 自民党の憲法改正草案で、「自助・共助」を強調し国の責任を放棄する条文が示されていますが、復興予算を流用して恥じない政治を、憲法の名のもとに合理化する、そんな国づくりはまっぴらごめんです。
今日も1日東奔西走