日本の異常さは、社会保障である。


 この社会保障、たとえば、雇用保険、国民年金などがあるおかげで、企業は、正社員を雇用することに対して異常なコストを支払わなければいけない。


 そのため、非正規雇用が生まれるという必然性がある。


 非正規雇用でなければ、とうてい雇うことが難しいような低労働力という現実があるのだ。


 企業が、国際企業的、かつ、大企業的となり、半ば企業が国家的になった今、企業が倒産することは、企業人にとって、国家が倒産することと同じことである。


 よって、企業は、国家のように、企業を守るためにその保存行為に必死に行わざる得ない。


 そういう現実を、報道機関は報道する必要があるだろう。


 しかし、日本の報道機関は、売れることのみを考えているせいか、「派遣村」のような感情的な話題ばかり報道している。


 ましてや、国民放送であるNHKですら、その尻馬に乗る状況である。


 NHKという国税で運営されいると言ってよい、報道機関ですらそのような状況であることに日本の異常さ、良心のなさがある。


 この良心のなさは、よく見ると、マスコミ各社の給与の多さ、その異常さをみるとわかる。


 見てくれればいい、売れればいい、売れるのは、どうせ視聴者がバカだから自分たちの責任ではないと思っているのだろう。


 しかし、日本のテレビ、新聞は、半ば、公共のものである。


 マスコミは、最終的には、自分たちが批判したライブドアのホリエモンと同じように、「稼ぐが勝ち」なのだろう。


 しかし、マスコミの陰湿さは、「稼ぐが勝ち」にもかかわらず、表では「世間のため」を装っているところにある。


 まさに、偽装である。


 この偽装は、吉兆と同じくらい悪質なものであると筆者は考える。