日本は老人保護国家である。


 派遣切りが大きく報道されているが、実は、若者切りというのが真実だろう。


 老人は、ほとんど支払っていない年金で暮らし、医療費は保険で支払っている。


 それに比べ、若者は、雇用もままならず、年金にも加入できない。


 ましてや、年金に加入したところで、その若者たちも老齢年金の恩恵は、とうてい、受けそうにない。


 なぜ、このような不平等な社会が成り立つかといえば、簡単に理由を述べれば、


 若者が選挙に行かない


からである。


 選挙に行かないことが、一見、かっこいいと思っている若者は、その罰をしっかり受けているのである。


 日本の政治政策のもっとも最重要課題は、


1 完全雇用の達成


2 物価安定


である。


 しかし、この完全雇用の達成は、物価の安定のため、捨てられてしまった。


 なぜ、物価の安定をこれほどまでに貴重とするかということも、簡単に言えば、老人保護のためである。


 通常、ゆるやかな物価上昇がもっとも社会にとっては健全である。


 しかし、それでは、年金受給者たちは、自らの資産の目減りを嫌うのである。


 よって、ゆるやかな物価上昇ですら、嫌うのである。


 そのため、結局、若者の賃金が抑えられるか、もしくは、安い労働力を企業が求めるため、企業は海外に生産拠点を移行せざる得ない。


 よって、雇用はなくなるのである。