冷戦が終わり、東側の国々が、資本主義社会に加わることにより、反対に資本主義である西側の国々に異変が起きている。


 これが政治の現実であり、冷戦に勝利した資本主義の国々とて、未来はわからないということの一例である。


 必ずしも強国が未来永劫繁栄するというわけではないことがあらためてよくわかる。


 そのことは、日本とて同じであり、平成にはいってから日本はずっと経済の問題があり続けている。


 東側の安い労働力を使い、その物を輸入することを考えれば、われわれ日本人は、以前よりも豊かになるはずであるにもかかわらず、反対に、暗い世相を見続けている原因は何なのか。


 日本が、時代に対応できていないのか。


 それとも、富が一部の場所に偏在しているせいなのか。


 筆者は、日本があらたな時代に対応していいなからだと考える。


 要するに、日本社会が実は豊かになっているにもかかわらず、いろいろな面で停滞している部分があるからであろう。


 それが、日本の政治構造であり、国の制度であろう。


 また、あらたな発見、あたらしい機器、たとえば、豊かさをかじる象徴となった自動車や三種の神器と言われたテレビや洗濯機のようなものがうまれてこないことによるのだろう。


 現在、日本は、一時期日本社会に示されたあたらしい形にたいする反発や過去の世界への揺り戻しが来ている。


 戻ったところで、一時的には満足するかもしれないが、その後のことを考えるともはや未来がないことは、われわれ日本人はよくわかっているのだろう。


 だからこそ、このような暗い世相を好む大衆心理があるのではなかと思う。