バブルというと、「実態のないバカが浮かれて踊り狂った時代」というような否定的な響きしかない。


 本当にそうだったのだろうか。


 私自身は、バブル時代という時代を経験することがなかったが、「戦前の日本軍は、バカだった。魔法がかかったようにバカになった」という言葉と同じくらいバブルに対する認識の甘さがあると思っている。


 たしかに、バブル時代というのは、日本という国が、その基礎的な文化をもって、世界一になろうという覚悟のないまま、絶頂を迎えた時期とはいえるかもしれない。


 だからこそ、人々は、絶頂を迎え、踊ったが、どこかこの絶頂は終わるのではないか、おかしいのではないかと思っていたに違いない。


 しかし、それから、早いもので20年近くがたとうとしている。


 日本人が海外に出かけることが多くなった。


 世界をみる日本人が増えたのである。

 

 よって、日本と世界を冷静な視点で比べることができる日本人が増えたはずである。


 そういう日本人は、自分たちの豊かさに対してどのようなことを思うのであろうか。


 個人的な意見であるが、この日本の豊かさこそは、理由ある豊かさであることを示しておきたい。