いよいよ今回の出張のメインテーマ、孤児院や病院など様々な施設を周ります。
08:00にホテルを出発し、北へ40分程走ると到着したのは「ファーム・チルドレン・ヴィレッジ」
という孤児院です。
実はこの施設、昨年の4月頃弊社のブログに掲載したところ、ものすごい反響がありました。
恥ずかしながら私自身訪れたことはありませんでしたので期待しておりました。
カンボジアでは第二次世界大戦後、内戦が長く続いておりました。その中でもカンボジアの暗黒の歴史と言われるポル・ポト政権時代(1975年~1979年)には特にいわゆる知識階級や技術者、学者が資産や身分を剥奪された上、強制連行されて虐殺されました。文献により開きがありますが処刑や飢餓での死者は70万人~300万人と言われています。ちなみにカンボジアの全人口は800万人と言われておりました。1993年に普通選挙が実施され現在に至る約20年間、発展の一途をたどっていますが、戦争や内戦による傷跡は小さくありません。中でも一番の被害を被っているのは親を亡くした子供たちです。
ファーム・チルドレン・ヴィレッジはそういう子供たちに教育の場を与えようと同じく孤児として少年時代を過ごしたカンボジア人ムォン・ティー氏が2002年に設立した施設です。あまり広くはありませんが現在53名の小学生から高校生までの子供たちがここで生活しています。
ファーム・チルドレン・ヴィレッジ入口
中に入ると子供たちが出迎えてくれます。時間は朝09:00頃、平日です。なぜ子供たちがこの時間にいるの?学校に行かないの?という疑問が浮かぶと思います。実はカンボジアの公立の小学校は午前と午後の2部制になっており、空いた時間は家で手伝いをしたり、勉強や伝統舞踊の練習をしているのです。この日は朝授業の子供たちが多く12人くらいの子供たちが迎えてくれました。
寝室。もちろん男女分かれて1部屋に3人ずつ分かれて寝ます。
台所。ここで子供たちが交代で食事を作っています。
米の籾殻取り、体験させて頂きました。
いよいよ始まり。この日はHISで成田からお越しのお客様が8名様とご一緒させて頂きました。
最初は子供たちによるアプサラダンスの歓迎式です。皆一生懸命練習しているのがわかります。
次は子供たちによる演奏会です。私も子供に木琴を教えてもらいました。リズム感が悪いと何度も怒られる始末・・・・練習しようっと。皆本当に上手です。
ドラゴンキッカー、羽のついた珠を地面に落とさないようにパスをしていく遊び。ラリーが続くと本当に面白い!
昼食、子供たちが作ってくれたそうです。日によっては一緒に食事したり、場合によっては一緒にお昼を作ったりできるようです。HISのお客様、小学生の男の子もいたのですがみんなおいしい!と言ってパクパク食べていました。
お昼が終わったらまた皆で遊びます。プログラムがある訳ではありません。何も決まっておらず子供の1人が歌を歌い始めたらみんな一緒に合唱したり、ジャンケンが急に始まって「あっちむいてホイ大会」になったり、鬼ごっこが急に始まったり。。。私たちの子供時代と同じです。何時から何時までは鬼ごっことか何時から何時までは歌うたいますって遊びしませんよね?仲がいい友達が集まって急に野球しよう、サッカーしようってそんな感じです。自然に体が動いています。
ちなみに歌は「マルマルモリモリ」今はみんな歌えるようです。
折り紙を子供たちに教えています。子供たち皆器用です。
残念ながらここでお別れです。マイマイちゃん(写真左)はとてもしっかりしていて施設の中を全部説明してくれました。ありがとう。後ろで見送りの声を聞いて後ろ髪を引かれながらヴィレッジを後にします。
★ファーム・チルドレン・ヴィレッジ訪問体験例★
①ファーム・チルドレン・ヴィレッジご案内途中ガイドより簡単なクメール語講座
②ヴィレッジスタッフから学校の成り立ちや子供たちの現在の環境の説明
③子供たちと皆様それぞれがクメール語で自己紹介(挨拶、名前、年齢、一言など)
④子供たちとの交流会※下記内容から滞在時間に合わせて可能な限り対応します。
※長縄で大縄跳びや綱引きなどをして体育交流
※クメールと日本の歌でのど自慢大会
※プチ日本語講座 皆様から子供たちに楽しい日本語を教えてあげよう
今流行っている言葉を教えてあげると楽しいですよ。
※日本&カンボジアの伝統的な遊び交流
折り紙、コマ、カルタなどお持ちください。(女の子は「アルプス一万尺」練習した方がいいですヨ!
※プチ絵画教室 子供たちと一緒に自由な絵を描こう
⑤お別れ会 子供たちによるアプサラダンス披露&皆様からの出し物、特技披露
※あくまでも参考例で毎日予定が変わります。