ってことでマニラのグルメ第2弾です。
 
 
 
 
 
マニラに着いてその日にしたのが散髪。
 
現地情報仕入れるにはもってこいです。
 
んで、担当してくれたはマニラ在住5年(だったかな?)の日本人スタイリスト。
 
そんな彼女におすすめの店を聞き、
 
和食であがったのがこの店。↓
 
 
 
 
 
 
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マカティにある「京兎」(きょうと)。

 

マニラにおいて、かなりイカした店構えです。

 

店内はこんな。↓

 

 

 

 

 

 

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お店のタイトルとして色々あるようですが

 

私的には、京料理・カウンター割烹なイメージ、

 

京都のたん熊さん的かな、と。

 

ちなみにこちらのご主人、

 

元々吉兆(どこ系かは失念)で修行されていたらしく

 

フィリピンの日本大使付き料理人を務めたりもしたそうです。

 

そしてフィリピンの実業家の出資を受けて出店。

 

一応完全予約制、メニューはお任せのコースのみ。

 

一人5200ペソ、1万円ほど(税サ別)って感じです。

 

 

 

 

 

一品目。↓

 

 

 

 

 

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ジュレでいただく蟹の酢の物。

 

洒落オツです。

 

 

 

 

2品目。↓

 

 

 

 

 

 

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1本食べてしまっていますが、早松(さまつ)の揚げ物。

 

実は私、この早松茸のことを知りませんでした。

 

食べた感じで松茸だな、と思い、

 

でも時期的にやけに早いな、と。(この時8月中旬)

 

でもLA在住時、確か8月頃からカナダやメキシコ産が出てきてたな、と。

 

そんなことを思っていたら「長野産です。」と。

 

それでも解せないので帰って調べましたよ。

 

するとこの早松茸、

 

松茸に似てはいますが全く違う種族だそうで。

 

秋と同じような天気の6〜7月頃生えてきて

 

見た目と味が松茸に似ていることから

 

地域や人によっては珍重され高値で取引されるとか。

 

なのでどちらかというとこの時期で既に「名残」でした。

 

いやぁ、世の中知らないことはまだまだ山ほどありますね。

 

 

 

 

暖かいもの。↓

 

 

 

 

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ノドグロだったかな。↓

 

 

 

 

 

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素材の質が海外とは思えなかった造り。↓

 

 

 

 

 

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アワビ。↓

 

 

 

 

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(日本の)和牛とお米。↓

 

 

 

 

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ここでふとした一言から

 

海外での飲食店経営の苦労話など、

 

カウンター越しにご主人と話し込んでしまいました。

 

日本人が海外で飲食店を開ける時、

 

誰が勝手なことを言うのか、

 

誰が本当のことを言うのか、

 

お客として誰を排除しなければならないか、

 

お客として誰を相手にしなければならないか。

 

実際やった人でないと分からないことなので

 

お互いに意見が一致しやすいのでしょう。

 

 

 

 

 

コースのみのスタイル、加えてこの値段設定、

 

マニラにおいてこのスタイルの和食は前例がなく、

 

オープン当初外野から勝手なことを色々言われたそうですが

 

今では自分の進むべき道が見えたそうです。

 

カウンターで同席だった隣のグループは

 

フィリピンでは有名な実業家の方と

 

取引銀行の面々だそうで。

 

そんな方々をがっちり掴んで客入りは上々だそうです。

 

 

 

 

 

前例のないことをするのは大変です。

 

しかし、

 

今この世の中にあるもの全て

 

元を辿ってスタート時には前例はなかったわけで。

 

外野で悪口言ってる人は

 

大概にして前例できたら飛びつく人達。

 

時としてフォロワーでいる方が簡単ですが

 

前例を創った人は生きるうえでの強みが備わります。

 

 

 

 

 

 

っと、思わず

 

話し込んだ以上に書き込んでしまいました。

 

で、デザート。↓

 

 

 

 

 

 

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さて総評です。
 
海外ということを考慮すると
 
素材がありえないレベルの高品質だと思います。
 
しかもこの時、日本はちょうどお盆休みで市場も閉場。
 
そんな時でもご主人のツテで色々な人に動いてもらって
 
これだけの素材を集めたそうで2重に驚きです。
 
これは一般の料理人にはできない気がします。
 
おそらくですが、大使付きの料理人をされていた時に築いた
 
人脈の成せる技だと思います。
 
調理として、焼き、揚げ、割、
 
ご主人が忙しく手を入れているので問題はなし。
 
ただ料理として、
 
または、
 
お店のタイトル京懐石(会席)としては
 
まだ本領を発揮していない気がします。
 
なので敢えて京料理・割烹と表現させていただきましたが
 
ローカルスタッフを使いながらだとできることも限られます。
 
マニラでこの値段設定では経験不足なローカルスタッフに少しでも任せて
 
「それなり」またはそれ以下な出来の料理を1品でも出してしまうと
 
評判は一気に落ちてしまうでしょう。
 
そんな重圧と戦いながら、
 
今できる事の最善を尽くしていると感じました。
 
また、海外での飲食店スタッフ育成は大変だと思います。
 
今現在でも素晴らしいお店ですが
 
このスタッフが育ち、
 
ご主人の本当にやりたい料理ができるようになれば
 
もっと素晴らしいお店になるでしょう。
 
その進化が楽しみなお店です。
 
 
 
 
 
 
一つ残念だったのはお酒の品揃え。
 
これには色々な事情があるとは思いますが
 
店側もそれを踏まえているのでしょう。
 
1000ペソで持ち込み可とメニューにきっちり表記しています。
 
この潔さ、非常に好感がもてます。
 
 
 
 
って事で、
 
マニラで美味しい和食を食べたい時、
 
マカティの「京兎」ならハズレはないと思います。
 
次回の渡比、
 
おそらく秋のビジネストリップの際の
 
ストップオーバーになるでしょうが、
 
その際はグアムから秘蔵の日本酒を持ち込んで
 
必ず再訪したいと思います。