NLP(神経言語プログラミング)についてとりあげようと思います。
WikipediaでNLPを検索すると、次のように記述されています。
神経言語プログラミング( NLP)とは、 ジョン・グリンダー (言語学者)とリチャード・バンドラー によって始められたコミュニケーション技法・自己啓発技法・心理療法技法を中心とした体系である。
NLPは、催眠療法 のミルトン・エリクソン 、ゲシュタルト療法 のフリッツ・パールズ、
家族療法のヴァージニア・サティア が意識的・無意識的に用いていたテクニックを体系化したもの。
NLPは、プロフェッショナルな信頼性に欠け、効果を実証する不十分な経験的証拠 しかないため、一般の社会科学からは広く無視されている。そして、主に心理学者からなる批判者たちから、NLPという名前、コンセプト、使用する用語が問題にされ、無批判に受け入れられる極端な心理療法または疑似科学 的な特徴を持っていると見なされている。
(引用ここまで)
このようにかなり手厳しく批判されています。実際かなり金儲け主義のセミナーも多く、また効果についてかなり誇大と思われる宣伝が行われている面もあろうかと思います。
何か魔法のツールのようにあらゆる問題が解決し、どんな成功も思いのままという宣伝の仕方はさまざまなネットビジネスや情報商材などと共通の危うさやいかがわしさを感じさせます。
けれどもある範囲、あるいは前提のもとではかなり有効なツールであるというのが私の実感です。
NLPというのはごく簡単にいえば、イメージ操作によって問題解決や目標達成をしようというものです。
イメージというのは視覚的イメージだけでなく、聴覚や体感覚的なものも含んだ広義のイメージです。
たとえば、蜘蛛(くも)が怖いとします。それで蜘蛛に付随するさまざまなイメージ、あの表面の感じとか蜘蛛にまつわるさまざまな記憶などがあります。
NLPではそのイメージに変更を加えていきます。たとえば蜘蛛に心地よいBGMをつけてみたり、蜘蛛にまつわる悪い記憶に変更を加えたりします(これはあくまで例で、当人にとってピッタリするものを選びます)。
それからラポール(セラピストとクライエントの心の交流が共感的になされている状態)の形成方法が独特で、人は視覚・聴覚・体感覚のどれかのチャネルが優位なので、その優位なチャネルに合わせていくというものです。
もともとNLPというのは、先ほどのWikipediaの説明にもあった通り、3人の優秀なセラピストのコミュニケーションやテクニックを精密に観察した結果を編集したもので、模倣の技術なのです。
でも模倣に意味がないかというとそんなことはなくて、優秀な人を真似するというのは大体何でも上達する一番の早道です。
それでただやみくもに真似しようとしても手掛かりすらないということがありますが、NLPはどこに着眼して真似たらいいかその手掛かりを与えてくれるところがあるのです。
NLPの理論を作るために、リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーは3人の優秀なセラピストの膨大な時間のフィルムを撮影して、徹底的に検討したそうです。
こうした観察と探求というのは創造性に必須のことです。
ただやや商業的になりすぎて、いろいろな批判が出てきているということでしょう。
