今このブログでミルトン・エリクソンを取り上げていますが、彼の催眠誘導の技法の一つに曖昧なメッセージを伝え続けるということがあります。


 人間はすぐには理解できない複雑なこと、曖昧なメッセージ、矛盾したメッセージなどをある程度以上の時間聴き続けると催眠トランス状態に入っていくのです。


 哲学書など難解な本を読んでいるうちに眠くなったという経験をした人は多いと思いますが、その状態はここで言っている状態と近いです。


 それで現在の日本人の置かれている状況が、催眠トランス状態ともいえるような状態であることに気づきました。


 福島第1原発事故以来、政府・マスコミはさまざまな発表や報道をしていますが、内容が次々に変わってきています。


 インターネット上ではさまざまな楽観論・悲観論・陰謀論が飛び交っていて、極端なものから中庸なものまであらゆるバラエティの情報の洪水状態となっています。


 このように混乱・矛盾した情報をインプットされ続けると、人間の頭脳はそれらの情報を処理しきれなくなって、催眠トランスに入りやすい状態になっていきます。


 今もし日本の社会にヒットラーのような強力なカリスマ性を持った人物が現れて、シンプルなスローガンを連呼し続けたなら、国民は簡単に洗脳されてしまう危険な状態にあると思います。


 催眠トランス状態というのは被暗示性の強い状態ですから、他者からコントロールされやすいのです。


 「原発再開は電力確保のためどうしても必要」とか「復興のために消費税増税が絶対必要」というような政治的プロパガンダに簡単に踊らされてはいけません。