プロモーションはその前提を抑えてこそ。
皆さんネットプロモーションの事例紹介等を書かれていますので、
ちょっと視点を変えて個人のクリエイティブ感のお話を。
こういう仕事をやっているとよく耳にするのが、
「広告(プロモーション)って面白いアイデアが必要でしょ。」という言葉。
その言葉を否定するつもりはありませんし、
当然ながら必要だと思います。
ただ、アイデアよりも大事なことは、
その『前提』だと私は考えています。
イメージとしては、70%の前提の積上げに、
30%のアイデアを乗せているといった感じでしょうか。
いわば水中に沈んでいる部分(前提)と、
水上で見えている部分(アイデア)を持つ、
氷山のようなものだと思っています。
そもそも「面白いアイデア」とよくいいますが、
認識しなければいけないのは、
アイデアはあくまで目的達成のための手段であって、
面白いアイデアを出すことが目的ではないということ。
そのことを認識していないと、
ただの独りよがりのアウトプットになってしまう危険性もありますし、
それは私たちの立場上決してやっていけないことだと思います。
プロモーション戦略の前段には、マーケティング戦略があり、
そのマーケティング戦略の前段には、事業戦略が存在します。
(もっと前段には、全社戦略はもちろんのこと、
その会社のミッション・ビジョン・バリューといった根源的なものもありますが・・。)
せめて、そのくらいまではさかのぼって分析しないと
よいプロモーションは生まれにくいのではないかと思っています。
なぜ、その戦略をとっているのか。
その戦略によって何を解決しようとしているのか。
もっとプロモーションに近い部分でいうならば、
なぜ、この製品やサービスが生まれてきたのか、
この製品(サービス)は、誰に何を提供しようとしているのか。を知ることですね。
それを深く知ることで、私たちの最大の仕事である、
企業の届けたい思いとターゲットの求めるものとの
マッチングの精度が高まっていくと思います。
なので、まず大切なことは、「広告主のファクトとしての問題を認識すること。」
そして、「その問題の原因(ボトルネックとなるものの)究明。」
さらには、「解決策の考察と、その解決のためのコミュニケーションプランニング。」
そして最後の味付けが、「伝える力を最大化するアイデアや表現。」
きっと、このプロセスを経て
ひとつのアウトプットができあがると思います。
クリエイティブには面白いアイデアが必要。
しかし、もっと大切なのはその『前提』。
そのことを認識し、実行できれば、
きっとよい結果が生まれると思いますし、
私自身もより精進していければと思います。
(鈴木啓司)