独唱のコンクールに出るうちの女子の歌う曲は、ナジム・ヒクメット作詞、外山雄三作曲「いちばんすてきな」です。とてもすてきな曲です。
いちばんすてきな海、それはまだ見たことのない海
いちばんすてきな子ども、それはまだ育ったことのない子ども
いちばんすてきな時代、それはまだ生きたことのない時代
いちばんすてきな言葉、それはまだ言ったことのない言葉
その言葉を あなたに ささげたい
このすてきな詩を書いた(これは訳詩ですが) ナジム・ヒクメットという人について調べてみました。
トルコ出身の詩人、革命家、1963年に没しています。
この同じナジム・ヒクメット作詞、外山雄三作曲の曲に、「死んだ女の子」という曲があるのです。
広島原爆の犠牲になった女の子の歌です。
これは、坂本龍一のアレンジで元ちとせの歌で、彼女のCDに載っています。
恐ろしい歌です。
今日のニュースで、トルコからシリアに入った戦争カメラマン、山本美香さんが撃たれてなくなったことが、この「死んだ女の子」の歌と重なりました。
そう考えていくと、「いちばんすてきな」というすてきな歌にも、重い意味があるのではないか。
「いちばんすてきな子ども それはまだ育ったことのない子ども」
この世で育つということは、苦しいことだけなのかもしれません。
いちばんすてきな時代、それはまだ生きたことのない時代」
この時代は、生きていったら苦しいことだけなのかもしれません。
今、この日本で平和ボケしている間にも世界各地で、女性や子どもがひどい目に合っているのを、山本美香さんは伝えようとしていたのでしょう。