全日本音楽教育研究会高等学校部会研究集録 平成23年度版 において、
千葉県立市原高等学校の中澤浩二先生は、
「学校において音楽教育はなぜ必要か その1
~生きる心と生きる力を育む音楽教育の理論と実践」
と題して、大変重要な論考を寄せています。
この論文を私ごときが要約すると本意を表し得ないかも知れませんが、
「生きる力」を育むためには、まず「生きる心」が必要である。
人格の完成に最も大切な「自己肯定感」「生きる力」「生きる心」「『限られた時間』を生きる感謝と喜び」などを、直接心に働きかけ、自己の変容の認識に心底感動し、総合的に人間として成長できる教科科目は学校にあるのか。
実はある。それが音楽である。
音楽は一人では成り立たないため、他人への思いやりを深め、コミュニケーション能力を向上させ、授業の中でも、よりよき人間関係作りに資することができるのである。
時間芸術である音楽はやり直しがきかない。
いつ起こるか分からないトラブルを全て瞬時に「自ら判断し、よりよく解決」しなければならない。
すべては「人生は一度」であり、常に「いのち」や「生きること」の大切さを教えることができることも注目すべきであろう。
などと、述べています。
私がこのブログを書き続けている大きな理由の一つは、「音楽教育の存在意義」です。
いつも指導要領改訂の度に、「学校教育において音楽なんて不要だ」という主張が強く出、
各学校の教育課程編成会議の度に、「受験科目の授業時数を増やし、音楽などは減らそう」という論議が噴出し、こちらは防戦に追われる。
挙げ句の果てには、音楽の教諭のポストが減り、自分の生活さえ脅かされかねません。
そのため、「学校に音楽教育は必要である」事に関する文章を見つけたり、考えたりするごとに、ここに書き連ねているのです。
全国の音楽教育に関わる方々の参考になれば、と思っています。