埼玉県立伊奈学園高等学校校長で、全日本音楽教育研究会高等学校部会副会長の、杉本貴喜氏は、次のように述べています。



ナノカーボン研究の第一人者の遠藤守信氏(信州大学教授) は「イノベイティブな若者は、豊かな゛暗黙知゛、つまり無意識のうちに形成される学習、あるいは日々の体験や感動などが蓄積され、やがて醸成して素晴らしいクリエイティブな創造力が備わっていく。だから子どもたちには、ぜひ感動の日々を送らせて欲しい。」と述べています。

また、文化勲章受章者で著名な数学者である岡潔氏が、新聞記者にどのように研究されているのかを問われ、「情緒ですよ。これは、野に咲く一輪のスミレを美しいと思う心です。」と応えました。かなわち、美しいものを美しいと見分ける。研ぎ澄まされた゛感性゛を身につけていくことであり、幾つもの感動体験をデータベースとして引き出しの中に蓄積していると、追い詰められた一瞬に輝く゛閃き=直感゛ が舞い降りてくるのではないかと考えています。

従って、゛上質な感動゛ を体験させ、゛感性゛ を磨いていくことが重要で、それを担う教科が芸術であり、とりわけ音楽の担う役割はますます大きくなっていくものと考えます。