今朝の地元紙コラムから引用させていただきます。
詩人の那珂太郎さんに「音の歳時記」という詩があります。
各月の小見出しは、
1月 しいん
2月 ぴしり
3月 たふたふ
4月 ひらひら
5月 さわさわ
6月 しとしと
7月 ぎよぎよ
8月 かなかな
9月 りりりりり
10月 かさこそ
11月 さくさく
12月 しんしん
「12月 しんしん」 の内容はこうです。
しんしん
しはすの空から小止みなく
白模様のすだれがおりてくる
しんしん
茅葺の内部に灯りをともし
見えないものを人は見凝める
しんしんしんしん
それは時の逝く音
しんしんしんしん
かうして幾千年が過ぎてゆく
『それは時の逝く音』というのがいいですね。
コラム子は、
“12月は街にジングルベルが流れ、買い物客でにぎわう。
だが、詩人の繊細な耳はジングルベルではなく
「しんしん」と時が過ぎゆく音を聴き取る。”
と言っています。
日々の生活や仕事に追い立てられている現代人も、
こんな音をしっかり味わう時間を持ちたいものです。