うちの吹奏楽部・合唱部では、私が赴任した一昨年から、部内ソロ大会を始めました。
一年目、吹奏楽部では意外にも生徒の強い抵抗に遭いました。
「どんな曲でも良いから、自分にあった曲を」と指示したのですが、
「人前で一人で吹くなんて、とてもできません」というのです。
抵抗を押し切り実施した初年度は、お世辞にも上手いと言える演奏はありませんでした。
2年目、去年経験しているから少しはましになっているだろうと思ったものの、相変わらずのレベルです。
そこで途中からですが、事前に私のレッスンを義務づけました。
それで驚いたのは、生徒は楽譜という物を読んでいないのです。
中には、ドレミを書いた紙切れだけを見て演奏する者もいました。
そこで、楽譜という物の見方を教え、フレージング、アーティキュレーション、ブレス、メロディの歌い方から一人一人教えていきました。
それぞれの楽器用の曲集も買ってやりました。
三年目の今年、かなり上手くいっています。
やっと「音楽」ができはじめました。