今日ご紹介する本は、藤野栄介著 学研新書
「指揮者の知恵」です。
この本は、プロの指揮者とオーケストラの団員の関係を生々しく描いています。
オーケストラは、どんな指揮者の言うことでもハイハイと聞くわけではありません。
むしろ指揮者を値踏みし、指揮者と丁々発止のやりとりを無言のうちになすのです。
本当にオーケストラに信頼され、尊敬される指揮者とはどのような人か。
この本は、人としての生き方の本でもあります。
文中より引用します。
オーケストラを巻き込む力、
そして、何が何でも目指すレベルに導いていくという意志の強さを持った指揮者は、
「オーケストラ演奏家1人1人の中にある音楽に対する誠実さを引き出すことによって」
アンサンブルを合わせるのです。
指揮者ができることはただ一つ、
指揮をすることで、音楽家1人1人の音楽に対する強い思いを呼び覚まし、
情熱のある演奏になるように導くことです。