テニスの女王、マルチナ・ナブラチロワの至言とされる言葉があります。
「勝ち負けは重要でないと言うのは、たいてい負けた方ね。」
まさにそうだと思います。
勝負の世界において、負けは負けなのです。
でも、音楽の世界は、スポーツのように、点数ではっきり出てくるものではありません。
人間が審査するのです。
音楽観というのは、人1人1人違って入るのが当たり前で、
コンクールの審査でも、審査員によって、いろいろな点が付きます。
これが音楽のコンクールというものなのです。
どの審査員が何点つけたから、ああだこうだというものではありません。
ここのところを、指導者も理解し、生徒にも納得させた上で、コンクールに臨むべきです。
でもやっぱり、結果は厳然と発表されます。
あの審査発表の瞬間、キャーキャー言って喜んでいる学校と、
涙ぐんでうつむいている学校と、厳しい明暗が分かれます。
コンクールの良いところはここからなのです。
負けた学校が、心から「悔しい」と感じ、
来年に向けてがんばる。
このことに、コンクールの意義があるのだと思います。
私がかつて勤務した学校の、サッカーの名将 O監督の言葉です。
「負けることによって、勝つことに必要な事を一つ一つ学んでいった。」